(Bowhead社 - 導入事例 - 概要パネル)
課題(Bowhead社)
障がいのある人々向けの複雑な構造を持つマウンテン バイクのエンジニアリング部品やその他のデータを管理および追跡して、エンジニアリングだけでなく全社的な連携を強化します。
ソリューション(Bowhead社)
Product Release Engineer、3DSwymer、Collaborative Industry Innovatorなどの3DEXPERIENCE® Works設計およびコラボレーション ツールを追加することで、顧客、サプライヤー、メーカーなど、社内や社外の人々と効率的に作業できます。
結果(Bowhead社)
- 800~900個の部品をクラウドで効率的かつ安全に管理
- シームレスなプラットフォーム1つで、組織全体のコラボレーションを容易に実現
- すべての製品データ、部品、在庫、部品表を1つのプラットフォームで管理
- どこからでもすべてのバリエーションを追跡可能。
(Bowhead社の概要)
Bowhead Corporationの共同創設者であるChristian Bagg氏は、自他ともに認めるアドレナリン中毒のアウトドア愛好家です。スノーボードの事故で腰から下が麻痺したBagg氏は、「普通の」活動に戻ることだけを考えていました。彼の情熱は、足が不自由でも乗れるマウンテン バイクを発明する原動力となりました。再びマウンテン バイクにまたがる気満々でしたが、人生を変える別の出来事がすぐそこに迫っていました。
彼は自分のマウンテン バイクを、障がいのある子どもたちのキャンプに貸し出しました。Bagg氏は、脳性麻痺でめったに話さない14歳の少女が、マウンテン バイクに乗って生まれて初めて完全な自由を感じて興奮し、元気に遊ぶのを目の当たりにしました。「生きてきた中で今日が最高の1日!」彼女は喜びの声を上げました。この喜びの声が、彼の使命の原動力となりました。Bagg氏の会社であるBowhead Corporationは、障がいを持つ世界中の人々がマウンテン トレイルや森林ハイクを満喫し、美しいアウトドアの自然を楽しめるようにサポートしたいと考えています。
会社の成長とともに進化する設計
SOLIDWORKS®3D CADを使用してBowhead Corp.は、革新的なハイブリッドATV/マウンテン バイクを予定より1年早く発表しました。SOLIDWORKS Simulationは、設計効率を改善するだけでなく、Bowheadチームが試作品の必要性を低減することを可能にしました。これにより、同社は大幅に低いコストでマウンテン バイクを生産できるようになりました。
最初のBowhead Reachバイクは、2018年11月に納品されました。同社はすぐに、一部のライダーがマウンテン バイクを8フィート上空までセイリングさせながら障害物を飛び越えていることを知りました。
これによりBowhead社は、ベース設計を変更してショック アブソーバを強化しました。また、四肢麻痺の障がい者のために、スロットルおよびブレーキ コントロールを前腕パドルに交換し、ヘルメットに装着するバイト スロットルを作りました。
「現在、バイクモデルは3種類あります。カスタマー サービス、オペレーション管理、エンジニアリング管理、在庫管理も行っています」とBagg氏は言います。「SOLIDWORKSは社内のあらゆる業務で役立っています」成長を続ける同社は、今後も効率的で統一されたチームとして業務を遂行するために、データ管理とコラボレーションのソリューションを必要としていました。
関連リソース(Bowhead社)
全員の認識を合わせる
800個から900個もの部品があるBowhead社のマウンテン バイクは複雑です。「(クラウドベースの)3DEXPERIENCE®プラットフォームは、部品を設計するだけでなく、エンジニアリング企業を管理する手段になりました」とBagg氏は述べています。「SOLIDWORKSと3DEXPERIENCEは単なるエンジニアリング ツールではないと気づいた瞬間は本当に面白いものでした」と彼は振り返ります。「オペレーションとカスタマー サービスとエンジニアリング間の結婚相談所のような存在になりました。全員がひとつの問題に集中し、チームとして対処する手段でした」
製品開発段階での変更は、現場、設計者、マネージャー、さらには顧客から発生する場合もあります。機械エンジニアのSanket Patil氏は次のように述べています。「当社のような複雑な製品を扱う場合、常に変化を把握しておくことが非常に重要です。ちょっとした変更が、組み立てであれ工程であれ、すべてに影響するのです」
3DEXPERIENCEプラットフォームのブラウザベースの機能は、インターネットにアクセスするすべてのユーザーに親近感をもたらします。「とても楽しかったことのひとつは、CAD以外のユーザーにもプラットフォームへのアクセスを提供することでした。彼らだってデータを使用していろいろなことをやっていますから」とPatil氏は述べています。「しかも、私が手取り足取り教える必要はまったくありません。私がやったことは、ユーザーの認証情報を作成したリンクを送信することだけ。彼らは初日からプロ並みにシステムを使い始めました」
Bagg氏は次のように述べています。「エンジニアが気づかないような、ツールのさまざまな使い方を見つけることができます。3DEXPERIENCEを使用することで、物事があいまいでなくなり、誰もが共通の言葉で話すようになります。コミュニケーション ツールとして使用し、全員が連携できるようになりました」
肯定的な力としての管理
Bowhead社の業務効率、コラボレーション、成功には、すべての製品データ、部品、在庫、部品表の管理が不可欠です。
エンジニアリング担当バイス プレジデントであるRoger McPherson氏は言います。「… 質の高い製品管理を維持することは非常に重要です。この点で、3DEXPERIENCEプラットフォームはとても便利です。私たちは、ビルダー、顧客、品質、サプライヤーなど、あらゆるところからもたらされる変化を確実に管理しなければなりません。そのようなデータを自動化して管理する必要があります」
「データはすべてプラットフォーム上にあります」とPatil氏は付け加えます。「また、完成度の状況を見て、特定のドキュメントや部品ファイル、または図面が作業中なのか、リリース済みなのかを管理しています。こうして、図面やファイルの最新リビジョンや最新の状態がどれかを把握できます」3DEXPERIENCEプラットフォームを使用する前のリビジョン管理は、部品ファイルの名前を「リビジョン1.11.2」や「最終リビジョン」などに変更するだけでした。
優れたコミュニケーションが遅延を防ぐ
明確なコミュニケーションは、混乱を解消し、作業の重複や見逃しを防ぐため、生産性が向上し、開発プロセスがスピードアップします。情報がオープンで効果的に共有されれば、チームメンバー全員が情報に基づいた意思決定を迅速かつ効果的に行うことができます。
「コミュニケーションの方法は会社の成長とともに変化します。3DEXPERIENCEプラットフォームをSOLIDWORKSエンジニアリング プラットフォームに追加したことの最大のメリットは、経営面でコミュニケーションの一元化ができたことです」とBagg氏は言います。
たとえば、組み立てチームはエンジニアリング ルームのガラス扉の内側を見ることができるようになり、エンジニアリング チームの一員であるかのように感じられるようになりました。3DEXPERIENCEプラットフォームを使用することで、すべての主要部門がプロセスの早い段階で設計に関するフィードバックを行うことができるため、後工程での誤解やそれに伴う遅延を防ぐことができます。
安全で簡単なファイル共有
「我々は、3DEXPERIENCEプラットフォーム経由で非常に頻繁に情報(3Dデータや2D図面)を外部の関係者と共有しています」と、オペレーション スペシャリストのTatiana Place氏は言います。
一部のサプライヤーは、このファイルを使用してBowhead社の部品を作成します。3Dモデルを補完するために2D図面を使用するサプライヤーもいます。また、社内チームが追加支援を必要とする場合は、設計変更プロセスをサポートする会社にファイルを送信します。
Place氏は、煩雑でわかりにくい電子メールでのコミュニケーションの代わりに、3DEXPERIENCEプラットフォームが、サプライヤーとのコラボレーションをサポートしてくれる点を気に入っています。「(このプラットフォームのおかげで、)従業員の能力を高め、アイデアを生み出す速度を絶えず革新することができるようになりました」と結論付けています。「3DEXPERIENCEがない世界なんて想像もつきません」
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