GATE Space社、スタートアップ企業向け3DEXPERIENCE Worksを使用して開発を効率化

GATE Space社は、SOLIDWORKSと3DEXPERIENCE Worksを活用して、既製のソリューションで宇宙空間を移動できるようにすることで、宇宙空間での移動がより身近で、コストがかからないようにしています。

課題

複雑でコストのかかる製品には、効率性が非常に高い開発工程が必要であり、特にシミュレーションとテストが重要だが、スタートアップ企業のGATE Space社には財政的な余裕があまりなく、ITインフラも不足している。

解決策

ダッソー・システムズのスタートアップ企業向け3DEXPERIENCE Worksを利用し、割引ライセンスを追加する。対象となるライセンスは、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS Premium、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS Simulation Designer、Structural Mechanics Engineer。

結果

  • 実績のあるCADソリューションを最初から利用可能
  • 予算内におさめる
  • クラウドベースの業務遂行とリモート アクセスを実現
  • 設計サイクル全体を通したシミュレーションにより、開発工程を効率化

人工衛星などの物体を宇宙に打ち上げるのは比較的安価で済みますが、宇宙空間で物体を移動させることは依然として困難です。継続的かつ正確に移動させるとなると、推進システムがコスト高になることもあれば、それに適さないこともあります。しかし、宇宙空間に物が増えるにつれ、正確に移動できることがますます重要になってきています。

GATE Space社の7人の創設者は、オーストリアのウィーン工科大学の学生時代に化学ロケット エンジンを開発しています。2022年に、彼らはGATE Jetpackの開発に注力するようになりました。これは、ロケット エンジン、タンク、電子機器などのすべてのコンポーネントを既製ソリューションにまとめたものです。つまり、環境に優しい化学推進システムということです。

Gate Space社の革新的技術
Copyright: GATE Space Innovation GmbH

スタートアップ企業の操業をサポート

GATE Space社の全社員が大学でSOLIDWORKS®の学生ライセンスを使用していたため、スタートアップ企業向け3DEXPERIENCE®プログラムを選択するのに何の抵抗もありませんでした。そのプログラムを使用すれば、設立間もない企業は、コスト効率よくSOLIDWORKS 3次元CADを利用し、クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームに直接接続できるようになります。

「特に、資金繰りが厳しい、設立間もない企業にとって、労力の少ないエントリが不可欠です」とGATE Space社のCOO、Taras Weinl氏は強調します。「業界で広く使用されているCADツールを好条件で使用できること、また、過去に使った経験があることもあり、当社のビジョン実現のために採用することにしました」

Gate Space社の革新的技術
Copyright: GATE Space Innovation GmbH

関連リソース

端的に言えば、スタートアップ企業向けプログラムがなければ当社は何もできませんでした。SOLIDWORKSの導入は煩雑さがなく速く進めることができるため、CADの性能を最初からフル活用することができました。3DEXPERIENCE®プラットフォームを介して製品データ管理全体をマッピングできます。また、必要なテクニカル サポートを受けることもできます。そのため、IT部門がなくても、何事もスムーズに運びます。

Alexander Sebo氏

Alexander Sebo氏

最高技術責任者(CTO)

設計を完璧にする

GATE Jetpackのスラスターの制御はうまく機能しています。ドローンのように、安定して正確に動きます。Jetpackは、標準的な接触面を介して、ロケットの横にある人工衛星の外側に取り付けることができるため、顧客のさまざまなニーズに対応できる最大限の柔軟性が得られます。

ミッション全体の成功は、推進システムがうまく機能するかどうかにかかっているため、GATE Jetpackは細部に至るまで徹底的にテストして、リスクを回避しなければなりません。そうしないと、莫大なコストがかかります。ほとんどの同業他社とは異なり、GATE Space社のチームは効率的なラピッド プロトタイピング プロセスを採用しています。工程の比較的早い段階でハードウェアを構築し、開発サイクルを繰り返しながら、テストと改良を進めていきます。

開発チームは、すべてのCAD業務にSOLIDWORKSを使用しています。たとえば、設計の作成、図面の作成、派生図面の生成のほか、開発工程全体に不可欠なシミュレーションの実行に使用しています。熱伝導、熱膨張、振動解析などのより複雑なシミュレーションについては、Dassault Systèmes SIMULIA®も活用します。

3DEXPERIENCEによるGATE Space社の革新的技術
Copyright: GATE Space Innovation GmbH

クラウドベースの効率的なシステム

かつてはカスタム システムだったものを既製のソリューションに変えるというGATE Space社の手法は、競合他社の製品とは大きく異なります。使用する技術を変えないため、幅広い顧客にとってメリットとなります。

Gate Space社は、スタートアップ企業向け3DEXPERIENCEプログラムを活用して、財務上の制約とITインフラストラクチャの不足を克服することで、クラウドベースの高効率なシミュレーション工程を策定し、複雑でコストのかかる製品を予算内に収められるようになりました。チームの働き場所は、自宅、現場、オンサイト(顧客がいる場所)というように分散しています。「3DEXPERIENCEプラットフォームを介して製品データ管理全体をマッピングできます。また、必要なテクニカル サポートを受けることもできます。そのため、IT部門がなくても、何事もスムーズに運びます」と最高技術責任者のAlexander Sebo氏は語ります。

GATE Space社は、コストを抑えた、使い勝手に優れた駆動技術により、宇宙空間での移動性を産業化しようとしています。Taras Weinl氏は次のように締めくくります。「自動化する工程を増やしていけば、それだけ、モデルに取り込めるデータが増え、バーチャル ツインに向かう方向性も強くなるでしょう。SOLIDWORKSであれば、これらがすべて可能です」

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