Karis社、設計再利用率を30%向上させ、設計サイクルを15%短縮

Karis Co., Ltd.は、1984年の創業以来、紫外線（UV）や赤外線（IR）の照射、および電気的加熱キャビネットやホット パック ユニットを使用した、さまざまな殺菌、消毒、衛生機器を開発、製造してきました。この韓国企業は、顧客の声に耳を傾け、研究開発を定期的に実施し、新製品開発技術を戦略的に活用することで、製品の革新を追求しています。

Karis社では長年SOLIDWORKS®とDraftSight®を利用していましたが、新型コロナウイルスの世界的流行に関連して製品のカスタマイズ需要が増加したことから、SOLIDWORKS Flow Simulationを新たに購入しました。「試作品の製作と試験にコストと時間がかかりすぎるのです」と、マネージング ディレクターのDugWoo Lee氏は語ります。「これまでは、シミュレーションをアウトソーシングしていましたが、時間がかかり、コストも増加していました。今では、シミュレーションを自分たちで実行し、時間とコストを節約しています」

SOLIDWORKSの現地販売代理店Node Dataは、クラウドベースの3DEXPERIENCE® Worksソリューションで製品開発を効率化できると提案しました。「市場投入までの時間をさらに短縮したいと考えていた一方、データの安全性に対する懸念がますます高まっていました」とLee氏は振り返ります。「クラウドでのデータ管理と、クラウドでのデータの保存とアクセスの機能について知り、こうした課題に対応できる3DEXPERIENCE Worksソリューションの導入を即決しました」クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームは、ユーザー、データ、アプリケーションを単一の統合されたコラボレーション環境でつなぎます。

 

24時間365日安全にデータにアクセス

3DEXPERIENCE Worksソリューションの導入は、当初はクラウドにおける同社の製品開発データを保護することを目的としていました。クラウドベースのプラットフォームを追加したことで、コラボレーションの向上による生産性向上という想定外の大きなメリットが得られ、会社の生産性向上に貢献しています。SOLIDWORKSで作成したすべての設計データをクラウドに保存することで、製品開発が合理化され、地理的な場所に関係なく簡単にチームとして連携して作業できるようになりました。

3DEXPERIENCE WorksがKaris社の生産性向上に役立ったもう1つの点として、クラウドに保存されている既存の設計データを迅速に取得できることがあります。「これまで、過去の設計データを見つけるのは簡単ではありませんでした。同じ設計データを何度も作り直していたため、開発サイクルが長くなっていました」とLee氏は説明します。「しかし、3DEXPERIENCE Worksソリューションによって、データを作り直すことなく設計を再利用できるようになりました。クラウドに保存されている既存の設計データを迅速に取得し、新しい設計に適用することが非常に簡単にできるからです」

SOLIDWORKSと3DEXPERIENCE Worksの両方を活用したことで、全体としてプラスの効果がもたらされました。Karis社では、設計サイクルの15%短縮、開発コストの7%削減、設計の再利用率の30%向上を実現しました。製品のカスタマイズが増えたにもかかわらず、市場投入までの時間を短縮することができました。