Kwetta社、電気自動車の充電時間を短縮

ニュージーランドに本社を置くKwetta社は、既存の電気インフラストラクチャの容量と効率を向上させ、公共の高出力電気自動車 (EV) 充電ハブをサポートしています。従来のEV充電ハードウェアは、通常の家庭や企業と同様に、電力網の低電圧側で接続されているため、他のすべての利用者と容量を奪い合います。高電力充電器が複数接続されていると、低電圧グリッドのローカル容量をすぐに超過してしまいます。ローカルの低電圧ネットワークをアップグレードして容量を増やすのが従来のやり方です。通常は、ベンダーや電力会社が複数関わる、手間のかかるプロセスです。 

Kwetta社 (旧Red Phase Technologies社) が2021年に設立されたとき、SOLIDWORKS®と3DEXPERIENCE Worksの両方を利用するために起業家向け3DEXPERIENCE®プログラムに参加しました。機械設計主幹のAndrew Hall氏は、「SOLIDWORKSを気に入ってはいましたが、クラウドベースのソリューションに最初は非常に懐疑的でした」と振り返ります。さらに次のように言います。「ライセンス管理は非常に簡単で、使い慣れたSOLIDWORKSツールすべてを利用できます。さらに、(クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームでは) クラウドでデータを透過的に管理できます」 

3DEXPERIENCE Worksソリューションにより、Kwetta社は製品の開発期間を短縮できました。Hall氏は次のように述べます。「3DEXPERIENCE Worksツールに非常に満足しています。想定したとおりに機能し、1,300種類を超える部品とアセンブリを使用して、設計者1人で製品をわずか10週間で効率的に設計できました」さらに次のように言います。「SOLIDWORKSソフトウェアは、当社の製造パートナーの多くも利用しています。3DEXPERIENCE Worksソリューションは、SOLIDWORKSと完全に互換性があるため、パートナーとの相互運用性の問題が解消されると考えています」

シミュレーション ツールにより、Kwetta社は設計段階で迅速に反復作業を行い、コストと製造性を最適化しました。さらに、線形静的応力シミュレーション ツールを使用することで、充電器の構造的完全性を確保しつつ必要なテストを削減することで、時間とコストを削減しました。

安全性とコンプライアンスのテストに合格し、Prime Grid Gatewayを設置場所に運び込むことは、製品を市場に出すために不可欠でした。ホール氏は次のようにも指摘しています。「シミュレーションのおかげで、我々の設計が初期の段階から安全であるという確信を得ることができました。認証エンジニアが設計を見直した際も、修正の必要はありませんでした。コストのかかる反復作業をなくすことができて、時間とコストが大幅に削減されました」

Kwetta社が3DEXPERIENCE Worksソリューションを選択したもう1つの要因は、データ管理がクラウドベースで、透過的でコスト効率が高いという点です。「クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームを使用すると、どこからでも、どのデバイスからでも安全にデータやツールにアクセスできるだけでなく、作業中の設計データが管理されているという安心感を得ることができます」とHall氏は強調します。

Hall氏は次のように述べています。「3DEXPERIENCE Worksのバージョン管理とリビジョン管理は非常に堅牢です。クラウドですべて管理されるため、サーバーを購入したり、仮想プライベート ネットワーク (VPN) を設定したり、管理にリソースを割いたりする必要がありません」