OtO社、デジタル ツインで開発コストを削減

SOLIDWORKSと3DEXPERIENCEを活用して、最先端の芝生水やり・お手入れソリューションの市場投入を早めるとともに、それにかかる時間とコストを節約 

課題

競争上の優位性を得るために、市場投入時期を早め、資金に回せる額が増えるよう開発コストと試作品作成コストを削減する。 

解決策

SOLIDWORKS®および3DEXPERIENCE® Worksのデータ管理、コラボレーション、シミュレーション、コミュニケーション、プロジェクト管理の各ソリューションを使用して設計および仮想的なテストを実施。これには、SOLIDWORKS Professional CAD、SOLIDWORKS Simulation Professional、SOLIDWORKS Simulation Premium、SOLIDWORKS Flow Simulationデスクトップ ソフトウェアのほか、クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームで動作する、3DEXPERIENCE WorksポートフォリオのCollaborative Designer for SOLIDWORKS、Collaborative Industry Innovator、3DSwymerの各ロールも含まれる。 

結果

  • バーチャル ツインを開発し、開発コストを削減
  • 市場投入までの期間を短縮
  • 開発コストを削減し、設計ミスを低減
  • コラボレーションを改善

OtO社の創業者兼CEOのAli Sabti氏が同社を設立したのは、どうすれば有害な化学物質を使わずに芝生の水やりと手入れがやりやすくなるかを考えたことが発端です。 「出張が多かったので、設定が簡単なものが必要でした」とSabti氏は説明します。「OtOがあれば、水撒き、芝生の手入れ、ペットの臭い消し、害虫の駆除ができます。人が時間や手間をかける必要はほとんどありません」

Sabti氏がOtO社を設立したのは2020年3月です。SOLIDWORKSユーザーだったSabti氏は、SOLIDWORKS®スタートアップ企業向けプログラムに加入し、低コストで製品を作るうえで必要なサポートやツールを利用できるようにしました。  3次元CADソフトウェアに加え、リモートのエンジニアリング チームを管理するために、クラウドベースのプラットフォームも必要でした。このようなプラットフォームがあれば、エンジニアは世界中のどこからでもファイルにアクセスし、プロジェクトの問題について話し合うことができます。SOLIDWORKSのスタートアップ企業向けプログラムは、その条件すべてを満たしていました。「SOLIDWORKSと3DEXPERIENCEのおかげで、情報を一元化し、適切な部品の製作に必要なすべてを見つけることができるようになりました」とSabti氏は述べています。

スマートな芝生水やり・お手入れソリューション

設計の最適化とコラボレーション

OtOの開発に、精度の高い流体力学とエネルギーの最適化が不可欠でした。OtOは太陽電池駆動式のデバイスで、モバイル アプリケーションを介して運用し、多くの機構、電子部品、ソフトウェアを搭載しています。SOLIDWORKSを利用することで、15人のOtOエンジニアは、モデルベース定義に基づいて有限要素解析の流体シミュレーションを実行し、図面をサプライヤーなどの関係者に送れるようになりました。3DEXPERIENCEプラットフォームのコラボレーション機能、特に任意のハードウェア デバイスからクラウド上のファイルにアクセスする機能、さらに、SOLIDWORKSのデジタル試作品作成機能がコスト削減に役立ちました。 

「ハードウェア分野は、多額のコストがかかり、資金頼みの側面が強くあります。ですから、コストを削減できるなら、何でもするべきです。特に初期の開発コストは、ミスが大きくコストに跳ね返ります。試作品をデジタル ツインとして構築し、物理的な試作品で結果を検証するのがお勧めです。実際にその方法で、製品の市場投入を早め、多額の初期資金を節約し、OtOを軌道に乗せることができました」とSabti氏は強調します。

SOLIDWORKSと3DEXPERIENCEを使用しているOtO社

関連リソース

SOLIDWORKSと3DEXPERIENCEのおかげで、情報を一元化し、適切な部品の製作に必要なすべてを見つけることができるようになりました

Ali Sabti氏
創業者兼CEO

製品の進化

OtO社は、短期間のうちに、米国とカナダで数万の顧客を獲得しました。Sabti氏は、「現在、開発の細々としたことに携わっていますが、やっていることは相変わらず、成果の確認、課題の解決、候補のサプライヤーのピックアップのほか、もっと厳しい条件で製品が稼動できるよう機能変更を検討したりするというようなことです」と続けます。

次のように締めくくります。「初めは、市場投入のスピード感が大事です。市場に参入したら、市場に一番乗りで満足してはいけません。ベストでなければなりません。そこに行き着くまで、試行錯誤を繰り返した結果、品質と信頼性を確保するための揺るぎないプロセスができあがるのです。3DEXPERIENCEの機能とSOLIDWORKSのツールを利用すれば、最新の図面や最新の部品番号を参照し、サプライヤーに速く簡単に伝えることができます」 

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