Southern Beams社、世界初の産業レベルの太陽光発電機を開発

ほとんどの太陽光発電機は実務を想定した作りになっていません。現場で実際に使うには小さすぎたり、非力だったり、扱いにくかったりします。しかし、Dragon Wings発電機は違います。

Dragon Wings太陽光発電機はSouthern Beams Builds, Inc.が開発した発電機であり、ダウンタイムが許されない建設現場、EV充電ステーション、ライブ イベント、工場作業ですでに稼動しています。Dragon Wingsは、耐性の高い移動式太陽光発電ステーションで、産業レベルの装置をオフグリッドで静かかつ持続的に稼動させることが可能です。

「Dragon Wingsは、移動式太陽光発電という革新的な技術の可能性を体現します。シームレス、拡張可能、環境に優しいという特徴を持ったエネルギー ソリューションであり、建設や許可申請といった物流上の制約がかかりません」とSouthern Beams Builds社CEOのRyan Wartena博士が最近のプレス リリースで語っています。Dragon Wingsは統合型の太陽光発電マイクログリッドです。20フィート(約6メートル)のコンテナ サイズの本体に、最大展開時に幅が84フィート(約25メートル)になる展開式シザー アームが装填されています。

Dragon Wingsは、60枚の太陽光パネルを敷き詰めた翼状の板で構成され、1日あたり70～150kWhの電力を発電でき、内蔵されている電力量75～450kWhのリチウム電池に電力を蓄えます。つまり、ディーゼル発電機がなくても、大型工具の稼動、EVの充電、産業プロセスのオンライン稼動ができるということです。

Dragon Wingsは単なる移動式の太陽光パネルではありません。過酷な環境に耐え、すぐに運用でき、全体的に人手がかかりません。主な特長は次のとおりです。

• 短時間でセットアップ：パネルの展開に2分、発電可能な状態になるまで5分です。
• 状況対応型の運用：夜間や強風時にはパネルが自動的に閉じます。
• モバイル アプリでモニタリングと制御を行うことができます。
• オングリッドでもオフグリッドでも発電できます。

Dragon Wingsは、30kWユニットや60kWユニットに接続してAC電力を供給できます。ユニットは連結でき、最大1000kW(1メガワット)まで供給できます。携帯式、静音タイプであり、燃料は不要です。

Southern Beams Builds社の製造担当ディレクターのWil Gering氏にとって、SOLIDWORKS®への移行が転機となりました。ダッソー・システムズのSOLIDWORKSは現在、同社のエンジニアリング専門知識を集約する場所として機能し、Dragon Wingsシステムの製品化に貢献しています。SOLIDWORKSの高度な板金ツールを導入し、新しい製造プロセスとダッソー・システムズのDELMIAを連携させることで、今まで達成できなかった製品開発能力を獲得することに成功しました。

同社はSOLIDWORKSを活用するようになってから、プロセスが効率的になり、社内的な連携、社外のベンダーとの連携が容易になりました。Gering氏は、「[SOLIDWORKSのような]業界標準ソフトウェアを導入してから、機械工場や板金工場など、部品生産に関わるあらゆる業者との連携が容易になりました」と語っています。

SOLIDWORKSは深刻なギャップの解消にも役に立ちます。Southern Beams Builds社の開発サイクル上の大きな課題は、構造機械チームと電気制御チームとの連携が十分でないことでした。連携不足は、遅延、コスト高、大きな不満を招きました。「それは、これまでの生産プロセスの障壁の中で非常に大きなものでした」とGering氏は語ります。「SOLIDWORKSモデルはまさに唯一の情報源として機能します」

電気自動車(EV)の恒久的な充電インフラの設置には1年以上かかることが多く、高額な費用がかかります。しかし、Dragon Wingsは、太陽光パネルと蓄電池を組み合わせた移動式のモジュール システムであるため、柔軟性の高い選択肢となります。太陽光発電機は、日常的なニーズ、遠隔地や緊急事態など、その場の状況に応じて頼りになる電力源となり、スペースと電力の課題を解決します。稼動する場所を選ばず、セットアップが数分で済み、許可が不要な産業用太陽光発電です。それが独立型のエネルギーへの道筋です。

Dragon Wingsは、単に流行を追いかけたものではありません。それ自体が新しい潮流なのです。電力が必要なときに、必要な場所で、必要としている人に供給できるクリーンでスマートな、耐久性に優れた太陽光発電機です。Southern Beams Builds社は、古い考えをアレンジするのは止め、未来に向けて一から作り直しました。

Southern Beams社は、製品のライフサイクルを始めから終わりまで管理できるように、そのデジタル スレッドをDELMIAに拡張する準備を進めています。「[当社は]フル機能版のSOLIDWORKSモデルをDELMIAまでの一連の流れに乗せようとしています」とGering氏は語ります。「情報が一元化されたため、設計、エンジニアリング、製造、運用、サービス、メンテナンスまでの全体的な製品プロセスを管理できるようになり、全員の足並みが揃うようになりました」