課題
交通の便が悪い場所に重要な荷物を届けられるように、革新的で複雑なドローン配送システムの開発を加速する。
解決策
3DEXPERIENCE Worksの設計、データ管理、共同作業、コミュニケーションの各ソリューション(Collaborative Designer for SOLIDWORKS、Collaborative Industry Innovator、3Dswymerの各ロールを含む)を、既存のSOLIDWORKS Standard、Professional、Premiumデスクトップ製品開発インストール環境に追加する。
結果
- 次世代のKiteドローンのモジュール式設計が迅速化
- 共同作業を向上させ、設計の反復作業のスピードが加速
- データおよび製品ライフサイクルの管理が向上
- 新型コロナウイルスのパンデミックに伴うロックダウン時にも開発を継続
オーストラリアのメーカーであるSwoop Aero社は、遠隔地に重要な荷物を配送できる初のエンドツーエンドのドローン物流プラットフォームを開発しました。配送用ドローン企業の多くが、複雑なシステムや航空機タイプを複数使用して世界中の地域の配送業務をサポートしていますが、Swoop Aero社は、ドローン、起動、制御をすべて1つのシステムに統合しているため、プラグインや外部への依存を必要とせず、サービスの安全性を高め、コストを抑制しています。
Swoop Aero社の初期のKookaburra™と最新のKite™の各ドローン機は、バヌアツ、モザンビーク、マラウイ、コンゴ民主共和国の僻地など、アクセスしにくい地域にワクチンや医薬品を配送することで、数千人もの命を救っています。

最高製品責任者と機体設計チームのプロジェクト リーダーを兼任するAndrew Thomas氏によると、Swoop Aero社は、スタートアップ企業向けSOLIDWORKSプログラムへの加入を通してSOLIDWORKS®デスクトップ3次元設計ソリューションを使用し、Kookaburraドローンを開発しました。協業を強化し、データ管理機能を向上させる必要があったため、リモート ワークと透過的な製品データ管理をクラウド環境で実施できる、クラウドベースのソリューションを探していました。
「2021年後半/2022年前半にKite機の開発に着手したとき、製品データとライフサイクル管理を改善することで、より複雑で洗練された航空機を設計できるようにしたいと考えていました」とThomas氏は説明します。「また、生産量を増やす必要があり、クラウドベースのソリューションであれば、より複雑な設計を迅速かつ低コストで開発、管理、作成できると考えました」Swoop Aero社は、既存のSOLIDWORKSデスクトップ インストール環境に、クラウドベースの3DEXPERIENCE® Worksポートフォリオのソリューションを追加しました。
個別の飛行に合わせて構成した機体全体を正確に再現したデジタル レプリカ、バーチャル ツインをクラウドで運用しています。ダッソー・システムズのバーチャル ツイン エクスペリエンスを利用することで、飛行時の機体の状況を監視したり、検出された問題に対処するために更新情報を送信したりすることができます。このようにエンジニアリングが複雑な状態で開発を行っているため、3DEXPERIENCEプラットフォームのスピードと共同作業という利点が非常に役に立ちました。
関連リソース

エンジニアリング上の複雑な課題を管理する
Swoop Aero社は、Kookaburraドローンを22,000回以上飛行させて得られた教訓を活かし、Kite配送用ドローンに高度な検知および危険回避技術を装備しました。さらに、モジュール式設計を採用し、射出成形部品で開発することにしました。
「非常に複雑な航空機をモジュール式で設計すれば、たとえば、さまざまなタイプの荷物を扱う場合のように、それぞれの状況に合わせて個別のコンポーネントやアセンブリを切り替えることができるようになります。フルタイムのPDM管理者の負担をかけずに、データ管理をうまく回せるようにする方法が必要だったのです」とThomas氏は続けます。「クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームを使用するようになってから、設計データのすべての派生リビジョンを容易に管理できるようになり、設計の反復作業も速くできるようになりました。3DEXPERIENCE Worksソリューションを使用することで、設計者は設計に集中し、より効果的に共同作業ができるため、開発スピードが上がりました」
また、Swoop Aero社は、それぞれの飛行をサポートするために、デジタル ツイン技術を活用しています。この技術で、各航空機の機内分析、動き、機能に関するリアルタイムのデータを出力し、制御性と安全性を最高レベルに引き上げることができます。「個別の飛行に合わせて構成した機体全体を正確に再現したデジタル レプリカ、バーチャル ツインをクラウドで運用しています」とThomas氏は指摘します。「バーチャル ツインを利用して、飛行時の機体の状況を監視したり、検出された問題に対処するために更新情報を送信したりすることができます」

共同作業が成功に導く
このようにエンジニアリングが複雑な状態で開発を行っているため、3DEXPERIENCEプラットフォームのスピードと共同作業という利点が非常に役に立ちました。「当社には優れた文化が根付いています。そして、3DEXPERIENCEプラットフォームの優れた点は、当社の働き方をサポートするように設計されており、目標達成につながる俊敏性と協業環境を提供してくれることです」とThomas氏は強調します。
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