ローター式航空機(回転翼機)を設計する場合、複雑な機械的特性や空力的特性など、エンジニアリング上の固有の課題がいくつか生じます。ローター、機体、周囲の空気の相互作用によって不安定な空力的負荷が生じ、望ましくない振動や騒音が発生するからです。また、構造設計は、ローター ブレードの柔軟性と、不安定な空力的負荷に対する構造の動的応答に対応する設計でなければなりません。さらに、回転翼航空機は、最適な性能と効率を確保するために軽量かつコンパクトでなければなりません。回転翼航空機の重量とサイズを減らすと構造の整合性、安定性、制御性に影響を与える可能性があるため、これは大きな課題です。
RangeAero社は、設計モデリングと基本的な線形静的応力解析にSOLIDWORKS® Premium設計および解析ソフトウェアを使用しています。また、Siemens SimCenter®シミュレーション ツールも使用しています。製品を迅速かつコスト効率よく開発するために高度な非線形シミュレーション ツールを必要としたとき、RangeAero社は、Siemens社のツールを、3DEXPERIENCE®Works Simulationソリューション ポートフォリオの一部であるSIMULIA Abaqusの高度なシミュレーションに置き換えました。Abaqusなら、回転翼機の開発に関連するすべての非線形問題を解くことができるからです。
RangeAero社のCEO、Arpit Sharma氏は次のように語ります。「Abaqusを使用することによって、非線形の材料特性、幾何学的非線形性、接触力学をはじめとした複雑な機械的動作のシミュレーションが可能になっています。他のソフトウェア ツール、特に(SOLIDWORKS)CADソフトウェアと統合することで、設計プロセスも合理化され、解析タスクに必要な時間と労力が大幅に削減されました」