「最初から適切な設計」を実現
統合型のSOLIDWORKS電子設計エコシステムを導入したAeroLEDsでは、開発サイクルが半分に短縮されました。「それまでは、プリント基板アセンブリのインポートに15分から30分かけてでき上がるのは30%の構成部品からなる『ラフ モデル』でした。SOLIDWORKSとSOLIDWORKS PCBの導入によって、5分ですべての構成部品を100%正確にインポートできるようになりました。これは大きな変革です」と、Calvin氏は述べます。
「この移行で開発サイクルが加速しました。常に『一回で正しく作る』で進めることができるので、品質が向上し、コラボレーションが強化されました」と、Calvin氏は続けます。「たとえば、電気エンジニアから基板アセンブリモデルを受け取ってSOLIDWORKSに取り込み、干渉の問題をすべて洗い出します。そして、エンジニアに戻すときに10箇所ほどの修正を提案します。エンジニアは10箇所のうち8箇所の修正に対応し、残り2箇所の修正については私と相談します。私が何かを動かしてしまったら、エンジニアは『構成部品を動かすと、レイアウト ルールが壊れますよ。でも、機械側で干渉の問題を解決できるから、こちらで修正しておきます』と言うでしょう。SOLIDWORKSとSOLIDWORKS PCBを導入して以来、クリアランスの問題を解決するために何回も基板を作ったり、機械部品を修正したりする必要がなくなりました。一回で正しく作ることができるようになりました。」
費用削減と時間短縮を達成
AeroLEDsでは、設計の問題を解決する手段として試作品を作る必要がなくなり、コスト削減につながっています。Calvin氏によれば、1枚の基板の試作に1,000ドルほどかかっていました。また、廃棄と手戻りに伴うコストも全体で50%減少しました。Calvin氏はこう説明します。「同じSOLIDWORKSプラットフォームを使用し、データ変換の必要性を排除した結果、波及効果として開発コストを抑えることができました。SOLIDWORKSでクリアランスを点検できますし、機構、構造、通気、熱伝導を解析して製造前に性能を検証することもできます」
「もう1つの波及効果は、電子部品と機械部品の全リストを自動生成できることです。以前は、別々にBOMを作成しなくてはなりませんでした」と、Calvin氏は付け加えます。「統合されたSOLIDWORKS設計環境のおかげで、設計書の信頼性が向上しました。設計の見える化も進み、製造部門とスムーズにやりとりできるようになっています」
製品開発のスループットが向上
AeroLEDsでは、SOLIDWORKSをインストールした環境にSOLIDWORKS PCBを追加した結果、生産性が向上しています。そのため、製品の種類を増やし、コスト効率の高い方法で成長を促進できるようになりました。「SOLIDWORKS PCBを導入してから、業務を進めるスピードが劇的に加速されました」と、Calvin氏は強調します。
「12か月間で、平均2週間おきに新しい製品設計を生み出してリリースしています」と、Calvin氏は述べます。「設計を最大限再利用して、開発スピードを上げ、高い品質も実現しています。統合型のSOLIDWORKS電子設計エコシステムを活用すれば、見たとおりの内容が結果に反映されるので便利です」