Challenge

既存のSOLIDWORKSの設計、製品データ管理、テクニカル コミュニケーションの各ソリューションをベースに、急速な成長をサポートするために生産性を増強する。

Solution

SOLIDWORKSのアプリケーション プログラミング インタフェース(API)を活用して企業でのプロセスを自動化し、SOLIDWORKS Visualize Professionalフォトリアリスティック レンダリング を追加してセールスおよびマーケティング効果を向上させ、顧客との対応を活性化させる。

Results

  • リサイクル システムの開発スピードが4倍に加速
  • 製造施設の規模が3倍に拡大
  • エンジニアリング部門の規模が2倍に拡大
  • 急速かつ持続的な成長をサポート

CP Manufacturingは40年以上にわたって、多数の廃棄物リサイクル施設とそれに伴う分別機械および装置の設計、建設、設置といった、廃棄物分別テクノロジーの分野を牽引しています。CP Manufacturingは1977年に設立され、CPグループの主要な製造部門です。その部門を母体として創立されたCP Manufacturingは、世界で初めてアルミ缶をつぶして圧縮する機械を設計した企業です。ここ数年の間に、CP Manufacturingは数社の企業を買収し、完全な仕分けソリューションを提供するためのオフィスを世界各地に設置しています。こうして、リサイクル業界とごみ処理業界を対象とする先進的製造システムおよび装置の分野においてトップ企業としての地位を確立しました。

CP Manufacturingは、廃棄物処理およびリサイクル設備分野をリードする革新的企業で、優れたエンジニアリングと先進のディスクスクリーン分別の革新技術で知られています。エンジニアリング マネージャのJason Kerns氏によると、CPのカスタム エンジニアリングの工場と設備に対する重要が増えてきたため、プロセスを効率化し、スループットを向上し、製品開発を拡大するというニーズに応えることが、急速に伸び続ける成長を維持するうえで非常に重要になってきたとのことです。

「当社は何年も前にAutoCAD® 2次元設計ツールからSOLIDWORKS® 製品開発環境に移行しましたが、3次元に対する認識は当初、セールスで提案する際の提示物の見た目がよくなるくらいのものでしたが、SOLIDWORKS とSOLIDWORKSアプリケーション プログラミング インタフェース(API)を統合化し活用するようになると、生産性が上げる可能性があることに気が付きました」とKerns氏は説明します。「SOLIDWORKSの導入当初から、多数の各種プロセスを自動化するために、SOLIDWORKS APIをかなり使い込んでおり、特にSOLIDWORKS PDM(製品データ管理)Professionalに関係するAPIを利用しています。また、SOLIDWORKS Professional、SOLIDWORKS Premium、SOLIDWORKS PDM Professional製品データ管理、SOLIDWORKS Composerテクニカル コミュニケーションの中にSOLIDWORKS Visualize Professionalフォトリアリスティックを加えることにしました」

リサイクル システムの開発スピードが4倍に

AutoCADからSOLIDWORKSに移行した当初は、製品開発サイクルのスピードは2倍にアップしましたが、SOLIDWORKS APIの能力を活用し出してからは、リサイクル システムの開発が自動化されてさらに高速化し、製品開発のスピードは4倍になりました。「リサイクルシステムの功績を世界中に広げようとする当社の取り組みをSOLIDWORKSが後押ししてくれました」とKerns氏は強調します。

「当社は他の国にもビジネスを展開しており、割れたガラスを処理するために画期的な洗浄システムを提案しています」とKerns氏は補足します。「当社は、3倍の規模の新しい建屋に移転するまでになりました。エンジニアリング部門も2倍に膨れ上がっており、製品開発のスループットも劇的に向上しています。SOLIDWORKSの統合型ソリューションを使用することで、途中で失速することなく、急速かつ持続可能な成長を維持しています。これは主にセールス、マーケティング、設計、生産を自動化していることが理由です」

SOLIDWORKSの統合型ソリューションを使用することで、途中で失速することなく、急速かつ持続的な成長を維持しています。これは主にセールス、マーケティング、設計、生産を自動化していることが理由です。
Jason Kerns氏
エンジニアリング マネージャ

SOLIDWORKS PDM APIによるプロセスの自動化

CPは、SOLIDWORKS PDM APIを活用して、多くの製品開発および製造ワークフローとタスクを自動化し、SOLIDWORKS PDMとEpicor®企業リソース計画(ERP)システムを統合しました。CPのSOLIDWORKS PDM自動化の例としては、セールス レイアウトに入力された情報からSOLIDWORKSモデル、関連付けられたビジュアル、設備リストを自動的に作成する機能、CPのレーザー カッター、プレス ブレーキ、ウォーター ジェット カッターを運転するためのDXF®ファイルを自動的に生成する機能、BOMが変更されたときにモーターの馬力の変更が必要な旨を、電気エンジニアに送信する自動通知、人手を介さずに生産前のプランに沿ってCPのERPシステムに直接的にBOM情報を自動的にアップロードする機能があります。

「当社は、販売代理店のDASIとDS(ダッソー・システムズ)SOLIDWORKSのAPIチームと共同で作業することで、当社固有の開発プロセスをサポートし、手作業による繰り返し作業を自動化するため、SOLIDWORKS APIの活用範囲をできるだけ広げてきました」とKerns氏は述べています。「SOLIDWORKS APIでプロセスを自動化できるようになり柔軟性が高くなったため、時間とコストを大幅に抑えることができるようになりました」

顧客を仮想リサイクルの世界へ誘う

SOLIDWORKS Composerテクニカル コミュニケーションおよびSOLIDWORKS向けDemo3DVRプラグインにSOLIDWORKS Visualize Professionalを追加することにより、比類のない写実的なビジュアルを作成し、同社のリサイクル施設を仮想現実ベースで表現した世界に顧客や見込み顧客を引き込むための幅広い範囲の機能がCPには搭載されています。今やCPはデジタルで仮想的に情報をやり取りするようになり、測定や寸法をチェックするために現場でSOLIDWORKS eDrawings®を使用するなどして、開発プロセスから紙を完全に撤廃しました。

「商談をサポートするためにカスタムのレンダリングを作成する、顧客の設計レビューを容易にするために仮想的なフライスルーを実施する、見込み顧客に仮想的なリサイクル施設を体験させるために展示会に仮想現実のステーションを設置するなど、当社のSOLIDWORKS視覚化ソリューションをすべて組み合わせることにより、他社に大きな差を付けています」とKerns氏は指摘します。