Challenge

産業用3Dプリンタ技術における有用なイノベーションを継続的に開発、導入することで、エンジニアが試作品と生産に3Dプリントを活用するために必要な3Dプリントの機能と生産能力を一貫して提供する。

Solution

クラウドベースの3DEXPERIENCE® Worksプラットフォーム ソリューションを既存のSOLIDWORKS®製品開発エコシステムに追加する。

Results

  • 開発サイクルを半減
  • モジュール構成の生産を合理化
  • 新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウンにもかかわらず開発を完了
  • 独自のプリンタの生産能力と機能を追加
     

dddrop B.V. という名前の由来は、オランダの有名なリコリス菓子(licorice candy)と3D(ddd)にちなんでいます。同社は、2012年に初の3Dプリンタ、Reconを発表して以来、3Dプリント システムの革新的な進歩を推進しています。当時の市場は2つのカテゴリの製品しか提供していませんでした。産業向けとして成果を出しているものの予算内には収まらない大型の機械か、低価格ながらビジネスや研究開発市場で必要とされるレベルの品質を確保できない小型の機械だけでした。

「顧客にとってどのようなプリント機能が必要かを想像するよりも、まずはRecon 3Dプリンタを開発して顧客基盤を実際に調査することにしました」と、オーナー兼CEOのAlfred Uytdewilligen氏は説明します。その後も、dddropは引き続き3Dプリント技術を推進し、2015年にはdddrop Leaderのシングルヘッド3Dプリンタ、2016年にはdddrop Leaderのツイン デュアルヘッド3Dプリンタ、2020年にはRAPID ONE産業用3Dプリンタを発表しています。

 

dddropのハイエンド3DプリンタはSOLIDWORKS 3DEXPERIENCE Worksを使用

 

関連リソース

開発上の課題

2020年、新型コロナウイルスのパンデミックが発生した時点で、dddropはすでに、地理的に分散した開発チームをまとめるために、SOLIDWORKS製品開発エコシステムにクラウドベースのソリューションを追加することを検討していました。

Uytdewilligen氏は次のように述べています。「製品を開発するうえでも、市場投入するうえでも、リモートで共同作業を行うための堅実な手段が必要でしたが、そのどちらにも3DEXPERIENCEソリューションは対応していました。これらのソリューションを導入することで、パンデミックにもかかわらず、開発期限を確実に満たすことができました」

 

3DEXPERIENCE Worksの画面

 

3DEXPERIENCEプラットフォームは、会社のあり方を変革し、コラボレーション、イノベーション、生産性の向上をサポートするまったく新しい働き方を提示します。これは単なる開発プラットフォームではありません。プロダクト ローンチ用のプラットフォームです。このプラットフォームでは、すべてのユーザーがSOLIDWORKSシートを使用しているわけではありません」

Alfred Uytdewilligen氏
オーナー兼CEO

新しい働き方

その代わりに、各チーム メンバーは、自分に関係があるプロセスのツールおよび部分にアクセスできるようになりました。実際には、3DEXPERIENCEプラットフォームが、クラウドのコラボレーション スペースで使用できるようにSOLIDWORKSポートフォリオを拡張します。現在、dddropは、以前は不可能だった方法でコラボレーションを行っています。SOLIDWORKSデスクトップ ツールと3DEXPERIENCEソリューションを組み合わせて使用することで、企業は両方の利点を享受しています。

実際の結果

最適化された製品開発プラットフォームにより、エンジニアが試作品作成と本番生産に3Dプリントを活用するために必要な3Dプリントの機能と生産能力を一貫して提供する目的で、dddropは革新的な産業用3Dプリンタ技術を開発、導入し続けています。

SOLIDWORKSと3DEXPERIENCEソリューションを活用することで、dddropは開発サイクルを半分に短縮し、モジュール構成の生産を合理化し、新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウンにもかかわらず開発を完了し、革新的なプリンタの生産能力や機能を既存の生産活動に上乗せすることができました。

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