Challenge

製造およびアセンブリの社内自動化チーム メンバーが、自分たちの3次元設計環境内から、製造サービスのコスト計算、手法、オーダー情報に直接アクセスできるようにする。

Solution

SOLIDWORKS Professional機械設計、SOLIDWORKS Premium機械設計および解析、SOLIDWORKS Electrical設計、SOLIDWORKS Simulation Premium解析、SOLIDWORKS Flow Simulation計算流体力学(CFD)解析、SOLIDWORKS Inspection、SOLIDWORKS Composerテクニカル コミュニケーション、およびSOLIDWORKS PDM Standard製品データ管理(PDM)の各ソフトウェア ソリューションが含まれるSOLIDWORKSの設計ソフトウェア環境に無料のXometryアドインを追加する。

Results

  • 取り付け具の生産時間を数週間から数日に短縮
  • 設計を進めながら生産アプローチのコストと適合性を判断
  • 取り付け具生産コストの削減
  • 製造サービスへの24時間365日のアクセスを実現

Dixon Valve & Couplingは、100年以上にわたり、ホース カップリング、バルブ、ドライディスコネクト、スイベルなどの液体搬送・制御製品を製造および供給してきました。各国市場に参入し、世界中に多くの製造拠点を持つ同社は、石油採掘、精製、輸送、化学処理、食品・飲料、鉄、防火、建設、鉱業、製造の各業界向けに幅広い製品を販売しています。より安全で、漏れがなく、長持ちし、常に利用できる製品を実現するソリューションの開発という戦略的な目標を掲げたDixonは、社内自動化チームを設置し、部門に応じて生産の自動化を進めました。協力する相手をパートナーに限って製造機械を開発するメーカーとは異なり、Dixonの経営陣は、社内の専門知識を製造システムの設計に取り入れる価値を理解している、とインダストリアル エンジニアのJ.R.Everett氏は語っています。「当社の部品には独自性があり複雑なため、生産パートナーとの協力だけでは成り立たないのです」とEverett氏は説明します。「当社の製品にはさまざまな原材料が使用されて、多くの制約事項が存在するため、製造と治工具に独自の課題を考慮しなければなりません。そうした課題を克服するためにベストな態勢を整えているのが、当社の自動化チームです」という背景を持つDixonの自動化チームは、SOLIDWORKS 3次元設計ソフトウェアを信頼し、20年間使用してきています。同社は、SOLIDWORKSを初めて導入して以来、SOLIDWORKS Professional、SOLIDWORKS Premium、SOLIDWORKS Electrical設計、SOLIDWORKS Simulation Premium解析、SOLIDWORKS Flow Simulation、SOLIDWORKS Inspection、SOLIDWORKS Composer、SOLIDWORKS PDM Standardソフトウェア ソリューションなど、さまざまなSOLIDWORKSソリューションを追加で導入してきました。最近では、無料のXometryアドインをSOLIDWORKSソフトウェアに追加して、製造サービスの見積り、フィードバック、注文をSOLIDWORKS CAD環境内で直接サポートしています。「社内では頻繁に、最適な製造ソリューションとは何か?この部品を製造する最善の方法とは何か?費用はどのくらいかかるのか?という質問が投げられます」とEverett氏は語ります。「無料のXometryアドインをSOLIDWORKSに追加したことで、SOLIDWORKS内で生産価格と注文情報に24時間365日アクセスできるようになり、部品を製造する最善の方法を判断するためのフィードバックが得られるようになりました」
 

設計が製造サービスを活用

XometryアドインをSOLIDWORKSに使用することで、Dixonの自動化チームは、SOLIDWORKSソフトウェア内から試作品と部品の製造見積りを入手し、注文を出すことができます。モデルを寄せ集めたり、電子メールを作成したり、手動で発注したりする必要はありません。ラピッド プロトタイピングと製造情報に24時間アクセスできるため、同社の自動化チームは、自動化ソリューションの開発に必要なツールをさらに迅速かつ容易に活用することができます。たとえば、手作業だけでは不可能だと思われるアセンブリ操作を支援する特殊な取り付け具が必要な場合に、自動化チームはSOLIDWORKSのXometryアドインを使用して、ステンレス鋼にその部品を3Dプリントしました。「発注してから部品を受け取るまで2週間も待つのではなく、わずか数日で、見積を作成して注文し、部品を入手することが可能になりました。すべて、SOLIDWORKSのおかげです」とEverett氏は話します。

CNC機械加工、3Dプリント、板金の曲げ設計、ウレタン鋳造といった製造手法を使っている場合でも、SOLIDWORKSのXometryアドインがあれば、自動化システムを効率的かつコスト効率よく開発するために必要な、コストと製造性の情報にアクセスできます。

J.R. Everett氏
インダストリアル エンジニア

製造方法とコストの比較検討

SOLIDWORKSソフトウェアにXometryアドインを追加することで、最適な製造アプローチと関連するコスト情報に関しても重要なフィードバックを得られるようになります。Dixonのアセンブリ取り付け具の場合、CNC機械加工や3Dプリントの初期見積は終了していました。「製造工程で取り付け具が水にさらされる可能性があるため、ステンレス鋼を使う必要があることは認識していました」とEverett氏は語ります。「Xometryアドインから見積りとフィードバックを受け取ると、金属の3Dプリントにかかる費用がコスト高の一因であると分かったのです」とEverett氏は続けます。「それで、取り付け具の量とそれに伴うコストを削減しました。SOLIDWORKSソフトウェアのXometryアドインを使用して、設計を進めながら、その費用を負担できるかどうかを判断しています。そうすることで、決定した内容のコストを正確に測定するだけでなく、その製造方法と製造場所も決められます」
 

製造サービスへのすばやいアクセスで自動化を促進

Xometryの製造サービスにSOLIDWORKS内から24時間365日アクセスできることで、Dixonの自動化チームは、その目標である同社製品の生産自動化をより効率的に実現することが可能です。「SOLIDWORKSのXometryアドインを使って節約できた時間で、自動化のミッション遂行に必要な機敏さを得られていることは間違いありません」とEverett氏は強調します。また、同氏は「時間の節約と同じくらい重要な点は、さまざまな製造プロセスのメリットとデメリットについての見識が得られることだと考えています」とも語ります。「CNC機械加工、3Dプリント、板金の曲げ設計、ウレタン鋳造といった製造手法を使っている場合でも、SOLIDWORKSのXometryアドインがあれば、自動化システムを効率的かつコスト効率よく開発するために必要なコストと製造性の情報にアクセスできます」