Challenge
3次元設計ツールとシミュレーション ツールを活用して、クライアントに提供するエンジニアリング サービスを効率的かつ効果的にサポートする。また、革新的な製品開発を促進する。
Solution
SOLIDWORKS Premium設計解析ソフトウェアを導入する。
Results
- 調整可能なLift Topデスクの設計を新たに考案
- 試作品作成を75%削減
- 開発期間を50%短縮
- 設計プロセスを自動化
3次元設計ツールとシミュレーション ツールを活用して、クライアントに提供するエンジニアリング サービスを効率的かつ効果的にサポートする。また、革新的な製品開発を促進する。
SOLIDWORKS Premium設計解析ソフトウェアを導入する。
Kinder Design Inc.は、設計・エンジニアリング サービスの大手コンサルティング企業です(拠点はカナダ、トロント近郊)。オーナー兼機械設計者のTim Chung氏は、10年間機械エンジニアとして重機や自動機械の開発に携わったあと、この会社を設立しました。現在Kinder Designは、さまざまな業界の製品開発企業やメーカーを対象に、機械設計・エンジニアリング サービスを提供しています。会社設立時、Chung氏は、適切な3次元設計プラットフォームの選択がビジネスの成功を左右することを認識していました。「エンジニアとして働き始めた頃は、主にAutoCAD®やCADKEY®など2次元設計パッケージを使用していました」とChung氏は説明します。「機械設計は好きでしたが、2次元設計ツールでの作業は面倒で時間と労力を取られると感じていました。設計図の作成や更新、部品表(BOM)の作成などは特にそうです」。「私はコンサルティング エンジニアとして、BOMの自動生成など設計プロセスを自動化し、時間を節約する方法を見つける必要があります」とChung氏は強調します。「SOLIDWORKS 3次元設計ソフトウェアなら、すばやく効率的に仕事を終えることができます。また、SOLIDWORKSは、私が相談を受ける業種や業界のお客様の間で最も広く使用されている3次元設計パッケージです。そのため、SOLIDWORKSの導入をすぐに決断しました」。Kinder Designでは、使いやすさ、高度な設計視覚化ツール、有限要素解析(FEA)シミュレーション機能が決め手となり、SOLIDWORKS Premium設計解析ソフトウェアが標準として採用されました。「アセンブリを設計しているときや、違うアプローチを試しているとき、シミュレーションを実行しているときなど、SOLIDWORKSでは簡単にすばやく作業できることを実感しています」とChung氏は話します。
Kinder Designは、効率的で費用対効果の高いソリューションを提供するためだけにSOLIDWORKSを活用しているわけではありません。自社の革新的な製品の開発にもSOLIDWORKSが活躍しています。たとえば、最近発売した調整可能なLift Topデスクトップ テーブルは、座っても立っても快適に作業ができ、立っているときのモードと座っているときのモードを簡単に切り替えることが可能です。「私はCADのヘビー ユーザーですが、1日中座って仕事するのが大の苦手です」とChung氏は説明します。「医学研究によって、1日中机の前に座って仕事をすることは健康に良くないことが明らかになった頃、調整可能なデスクトップ テーブルを作るアイデアを思いつきました。机の上にあるノート パソコンや書類を移動させなくても、立ったり座ったりポジションを変えられないかと思ったのです。そうして生まれたのがLift Topです」。「SOLIDWORKS Premiumソフトウェアのおかげで、デスク上に装備された軽量でコンパクトなミニテーブルを開発することができました」とChung氏は続けます。「また、立った状態で最適な高さまでテーブルを簡単に引き上げられるよう、ありとあらゆる動きをサポートする新しい仕組みも考案しました。身長は人によって違うため、Lift Topには高度な調整機能が必要でした。19段階の身長に合わせて高さを変えられるようにしてあります。このプロジェクトの大部分にSOLIDWORKSの機能を活用しました。おかげで革新的な設計を開発でき、現在特許を申請中です。私がこれまで設計したものの中で最も難しい設計だったといえるでしょう」
SOLIDWORKS Premiumでは、ほとんどの試作品を仮想的に作成できます。変更が可能で、さまざまなアプローチに挑戦できるうえ、ソフトウェアですべての試作品を検証できます。高い費用をかけて試作品を製作しテストする必要はありません。
Chung氏は、Lift Topの開発に際してユーザーが製品を持ってどこにでも移動できるように、可能な限り軽量で持ち運びしやすい製品を作る必要がありました。他社のスタンドアップ デスクと違い、Lift Topは、コーヒーショップや自宅など好きな場所に持ち運びができる小型で軽量な製品です。Chung氏は、強度を維持しながら軽さを追求するため、SOLIDWORKS Premium設計シミュレーション ツールを活用して設計を最適化しました。試作品の数は16個から4個に減少し、75%削減を達成できました。「SOLIDWORKS Premiumでは、ほとんどの試作品を仮想的に作成できます。変更が可能で、さまざまなアプローチに挑戦できるうえ、ソフトウェアですべての試作品を検証できます。高い費用をかけて試作品を製作しテストする必要はありません」とChung氏は説明します。
Chung氏は、SOLIDWORKS Premiumソフトウェアを使用して調整可能なLift Topデスクトップを開発したため、設計プロセスを自動化し開発期間を50%短縮することができました。「干渉チェックや穴整列機能などの組み込みのチェック機能や自動機能があり、SOLIDWORKSは本当に優れたツールです」とChung氏は話します。「RealViewで機械設計のビジュアルを見せる場合も、SimulationでLift Topの設計を検証する場合も、SOLIDWORKSには必要なツールが揃っているため、すばやく簡単に製品を開発できます」とChung氏は付け加えます。