Challenge
Solution
Results
- 製品設計時間が半分に短縮
- 試作品作成の時間と要件の削減
- 高度なサーフェス作成ツールを使って製品の形状と外観を向上
- 業界設計と機械エンジニアリングのコラボレーションを強化
先進的で持続可能な都市交通により、人とモノを対象にした低コストで効率的なオンデマンドの移動サービスを提供することは、完全電動式三輪自動車のメーカーであるMellowcabs(南アフリカ)の目標です。都市交通の大部分は、必要とされる走行距離が3マイル未満であり、このスタートアップ企業は、都市交通市場が急速に伸びている中、低コストで持続可能という市場ポジションを確立しようとしています。
相乗りサービスが登場し、昔ながらのタクシー会社の多くが、現代の技術に強い都市交通利用者のニーズに対応できなくなっている情勢を受けて、Mellowcabsは、効率的な都市交通を提供することでニッチ市場に参入しようと模索しています。Mellowcabsは二酸化炭素排出をゼロに抑えているため、同社のミニキャブは環境に優しく、従来のタクシーよりも効率がよく、交通渋滞の緩和や、現行の公共交通機関を結ぶスムーズな接続に貢献しています。車両の運用コストが低いため、新しいビジネス モデルを推し進めやすくなります。このモデルでは、収入源の大部分を運賃だけに頼るのでなく、車内の広告で賄います。
技術部門リーダーであるErnie Aylward氏によると、車両の開発に取り組み始めたのは数年前ですが、Mellowcabsが今まで使ってきた3次元設計ツールを置き換えることを決定するまでは、軌道には乗らなかったとのことです。「当社のコンサルタントの中にはSOLIDWORKS® を勧める者もいて、確かに当社にとって魅力的なソフトウェアに映りました」とAylward氏は振り返ります。「SOLIDWORKSへの移行の決め手になったのは、その優れたサーフェス モデルリング機能です。これは、Mellowcabsが車両を開発するうえで非常に重要なことでした。起業家向けSOLIDWORKSプログラムへの参加を通して企業向け商用版のツールを入手できました。このプログラムではソフトウェアの購入価格が大幅に値引きされました」
Mellowcabsは、使いやすさ、堅牢なサーフェス モデリング ツールの搭載、他の統合型アプリケーションへのアクセス、コラボレーションの促進を理由に、SOLIDWORKS製品開発システムに乗り換えることを決定しました。「私たちが特に気に入っている点は、SOLIDWORKSを使うと、同じ製品開発環境の中で、サーフェスとソリッド モデリングを完成させることができるだけでなく、製造性を評価できることです」とAylward氏は説明します。
私たちが特に気に入っている点は、SOLIDWORKSを使うと、同じ製品開発環境の中で、サーフェスとソリッド モデリングを完成させることができるだけでなく、製造性を評価できることです。
SOLIDWORKSでは1つの開発環境の中にサーフェス ツール、ソリッド モデリング ツール、製造性を考慮した設計ツールがまとめられているため、Mellowcabsにおける産業用設計と機械エンジニアリングとの間のコラボレーションが促進され、その結果、開発が迅速になり、製造性が向上します。「やはり、サーフェスとソリッドの間を行き来できるということが大きな長所でした」と工業デザイナーのNaeem Cassim氏は強調します。「見た目の美しさを求めつつ、車両外部の視界のよさを維持することも心がけました。SOLIDWORKSを使うことで、何度も繰り返して設計を改善していくにつれて、設計とエンジニアリングの完全な相乗効果が生まれました」
MellowcabsはSOLIDWORKSを使用することで、車両の設計時間を半分にまで削減すると同時に、試作品製作の必要性も減らしました。「同じ環境の中で産業用設計と機械設計を反復できるため、設計時間が50%以上、削減されました」とAylward氏は説明します。「SOLIDWORKSの視覚化機能は強力で、最近ではソフトウェアにシミュレーション ツールが組み込まれ、事前に誤りを検出して対処できるようになったため、試作品製作にかかる時間も短縮することができました」これに対してCassim氏は次のように付け加えます。「当社の車両とアイデアを見込み顧客にプレゼンする際に、SOLIDWORKS Visualizeで作成したビデオ アニメーションとレンダリングされたイメージを使うと、大きな差をつけることができます」
「SOLIDWORKS環境の中で共同で作業すると、非常に効率がよくなり、作業が格段に速くなります」と機械エンジニアのJasper Nel氏は述べます。「SOLIDWORKSを使って、車両のボディとシェルを機械設計の中に取り込むことが非常に簡単になりました。SOLIDWORKSの環境で共同作業することで、人間工学、外観、製造性の間のバランスを取る必要性が出てきたときに、うまくバランスを取り、実現し得る最高の設計を達成することができました」