NanoEcho社の事業戦略の1つは、医療製品の開発・商品化に課された規制上のハードルを乗り越え、製品を短期間で市場に送り出すことです。その野心的な目標を達成し、生産を促進するために、SOLIDWORKS®設計ソフトウェアとSOLIDWORKS CAMソフトウェアを利用しています。
リード ハードウェア エンジニアのDaniel Skagmo氏によると、同社がSOLIDWORKSを導入した理由は、高品質の製品を効率的に生産するための強力な開発ツールが必要だったから、ということです。2021年後半になると、NanoEchoはSOLIDWORKSの販売代理店であるSolidEngineer ABから、クラウド上でSOLIDWORKSと3DEXPERIENCE® Worksを連携させる方法があることを知りました。
3DEXPERIENCEプラットフォームは、コラボレーションが自然にできる単一の環境に企業のエコシステムをつなぎます。NanoEchoは、3DEXPERIENCE WorksポートフォリオのソリューションでSOLIDWORKSの製品開発データをクラウドにつなげることで、開発をさらに加速し、最終的には市場投入までの期間を短縮しながら、医療機器のドキュメント管理規制要件を満たしています。「SOLIDWORKSとクラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームを組み合わせることで、製品開発環境のパフォーマンスと安定性を高めることができます」とSkagmo氏は述べています。
時間とコストを節約
従来のPDMシステムでは、必要に応じてデータの管理、サーバーの購入、データやハードウェアの保守を担当してもらうPDM管理者を雇う必要がありましたが、その必要がなくなるため、時間とコストを大幅に削減できます。「クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームでのデータ管理は、設定と保守が容易でありながら、高いパフォーマンスです」とSkagmo氏は強調します。
「3DEXPERIENCEプラットフォームとSOLIDWORKSの統合により、部品やアセンブリのリビジョンを管理しやすくなりました。これは、医療機器の開発における規制上の要求を満たすうえでとても大切なことです」とSkagmo氏は付け加えます。SOLIDWORKSのインストール環境に3D EXPERIENCE Worksソリューションを追加することで、NanoEcho社の経営陣は、設計レビュー、ステータスの最新情報共有だけでなく、緊急の招集会議も含めさまざまなオンライン会議に、チーム メンバー、社外の製造パートナーを簡単に招待できます。
NanoEcho社は、SOLIDWORKSソリューションと3DEXPERIENCE Worksソリューションを組み合わせ、クラウドベースのデータ管理を活用して、時間とコストを節約し、新しい診断医療機器を開発しながら同時に、リビジョン管理規制要件を効率よく満たし、市場投入までの期間を短縮できるようになったのです。