Optar Technologies Limitedは、回転機械、コンプレッサ、タービンの吸気フィルタ ハウジングとシステムを設計・製造する企業です。この企業は、国際的なエネルギー共有会社にガスタービンの吸気フィルタを提供・設置するために、2005年に英国で設立されました。同社の設計/エンジニアリング コンサルタントは、大規模な発電所プロジェクトで培った経験を活かし、規模の小さい様々なプロジェクトでも吸気システムを担当しています。
マネージング ディレクターのAndrew Thomson氏によると、Optarは、設計、エンジニアリング、検証、プロジェクト管理、製造を含む総合的なエンジニアリング サービスを提供するため、高度な設計/シミュレーション/製品データ管理(PDM)が可能なツールを必要としていました。2008年、OptarはSOLIDWORKS® Premium設計ソフトウェアを導入しました。これにより、コンサルタントが設計モデリングを行えるようになりましたが、吸気フィルタ ハウジングのプロジェクトで頻繁に必要になる構造解析と流体解析は外部のパートナーに依存していました。
外部のリソースを使って設計のシミュレーションや検証を行うこと自体は悪いことではありませんが、この会社では遅延やコスト増を招き、会社の競争力を落とす結果となりました。このような無駄な費用や遅延をなくすため、Optarは設計のシミュレーションと検証を社内で行うことに決め、流体力学(CFD)と有限要素解析(FEA)のソフトウェアで構造と流体の解析を始めました。また、ISO 9001認定の更新条件を満たすため、自動化されたPDMシステムも必要になりました。
Optarでは、SOLIDWORKS Premium設計ソフトウェアを利用していたため、2012年にSOLIDWORKS Simulation解析とSOLIDWORKS Flow Simulation解析を導入し、2013年にSOLIDWORKS Enterprise PDM(EPDM)ソフトウェアを導入しました。使いやすく、必要な機能がすべて揃い、統合されていることが、SOLIDWORKSソリューションの採用の決め手になりました。「私たちにとって、SOLIDWORKSからSOLIDWORKS Simulation、PDMパッケージへの移行は自然な流れでした」とThomson氏は述べています。
社内のシミュレーションで時間と費用を節約
Optarは、SOLIDWORKS SimulationとSOLIDWORKS Flow Simulationソフトウェアの導入以来、設計シミュレーションと検証を社内で行うことで、吸気設計のパフォーマンスを向上させ、時間の短縮とコストの削減に成功しています。たとえば、720 MWの発電所プロジェクトでは、シミュレーションにより、0.1ミクロンの未燃焼炭化水素のフィルタ効率を15%から90%に向上させました。シミュレーション機能を社内で行う効果は、不要な遅延やコスト増の排除だけではありません。