Challenge

様々な吸気フィルタ ハウジングの開発に関する設計上/エンジニアリング上の問題を解決できる革新的でコスト効率に優れたツールを採用する。

Solution

SOLIDWORKS Premium設計、SOLIDWORKS Simulation(FEA)解決、SOLIDWORKS Flow Simulation(CFD)解析、SOLIDWORKS Enterprise PDM製品データ管理のソリューションを導入する。

Results

  • 流体シミュレーションの時間を4週間に短縮、コストを5~10Kポンド削減
  • シミュレーションに必要な時間と費用を低減
  • ISO 9001認定の更新
  • エンジニアリング サービス ビジネスの成長

Optar Technologies Limitedは、回転機械、コンプレッサ、タービンの吸気フィルタ ハウジングとシステムを設計・製造する企業です。この企業は、国際的なエネルギー共有会社にガスタービンの吸気フィルタを提供・設置するために、2005年に英国で設立されました。同社の設計/エンジニアリング コンサルタントは、大規模な発電所プロジェクトで培った経験を活かし、規模の小さい様々なプロジェクトでも吸気システムを担当しています。

マネージング ディレクターのAndrew Thomson氏によると、Optarは、設計、エンジニアリング、検証、プロジェクト管理、製造を含む総合的なエンジニアリング サービスを提供するため、高度な設計/シミュレーション/製品データ管理(PDM)が可能なツールを必要としていました。2008年、OptarはSOLIDWORKS® Premium設計ソフトウェアを導入しました。これにより、コンサルタントが設計モデリングを行えるようになりましたが、吸気フィルタ ハウジングのプロジェクトで頻繁に必要になる構造解析と流体解析は外部のパートナーに依存していました。

外部のリソースを使って設計のシミュレーションや検証を行うこと自体は悪いことではありませんが、この会社では遅延やコスト増を招き、会社の競争力を落とす結果となりました。このような無駄な費用や遅延をなくすため、Optarは設計のシミュレーションと検証を社内で行うことに決め、流体力学(CFD)と有限要素解析(FEA)のソフトウェアで構造と流体の解析を始めました。また、ISO 9001認定の更新条件を満たすため、自動化されたPDMシステムも必要になりました。

Optarでは、SOLIDWORKS Premium設計ソフトウェアを利用していたため、2012年にSOLIDWORKS Simulation解析とSOLIDWORKS Flow Simulation解析を導入し、2013年にSOLIDWORKS Enterprise PDM(EPDM)ソフトウェアを導入しました。使いやすく、必要な機能がすべて揃い、統合されていることが、SOLIDWORKSソリューションの採用の決め手になりました。「私たちにとって、SOLIDWORKSからSOLIDWORKS Simulation、PDMパッケージへの移行は自然な流れでした」とThomson氏は述べています。

 

社内のシミュレーションで時間と費用を節約

Optarは、SOLIDWORKS SimulationとSOLIDWORKS Flow Simulationソフトウェアの導入以来、設計シミュレーションと検証を社内で行うことで、吸気設計のパフォーマンスを向上させ、時間の短縮とコストの削減に成功しています。たとえば、720 MWの発電所プロジェクトでは、シミュレーションにより、0.1ミクロンの未燃焼炭化水素のフィルタ効率を15%から90%に向上させました。シミュレーション機能を社内で行う効果は、不要な遅延やコスト増の排除だけではありません。

「私たちは顧客に慣性集塵装置を提供していました。この装置は防氷装置の情報を戻します。これにより、24時間以内にSOLIDWORKS Flow Simulationで熱伝導と流体分析を行い、提供した製品が正常に機能し、防氷装置にコールド スポットやホット スポットがないことを確認しました。これにより、外部評価の期間が4週間以内になり、診断費用尾5~10Kポンドに減少し、プロジェクトを時間内、予算内で行うことが可能になりました」

Andrew Thomson氏
管理ディレクター

SOLIDWORKS EPDMシステムでも同様の効果がありました。それまでは、Microsoft® Windows®エクスプローラでファイルを管理していましたが、ISO 9001認定の更新で新たな管理方法が必要になりました。SOLIDWORKS EPDMは、設計ドキュメントから休暇の申請書まで様々なファイルを柔軟に管理できるツールです。管理作業が省力化されるため、スタッフを製造業務や顧客対応などに回すこともできます。

Thomson氏は次のように振り返ります。「トレーニングでSOLIDWORKS EPDMのすばらしさが分かりました。このソフトウェアには期待以上の機能が搭載されていました。SOLIDWORKSのドキュメントだけでなく、Microsoft Office文書の管理もできます。SOLIDWORKSは本当に優れています。今では製品のデザインだけでなく、製造プロセスも管理しています」。SOLIDWORKSは本当に優れています。今では製品のデザインだけでなく、製造プロセスも管理しています。

 

ISO 9001認定の更新

ISO 9001の認定更新のため、Optarでは、厳格なファイルの命名規則、バージョン/リビジョン管理、設計/エンジニアリングの変更リクエストに対応するワークフローを持つ文書管理システムの導入が必要になりました。ISO 9001認定を更新するため、Optarはすべての手順を見直し、品質管理に対応した使いやすい、自動化されたPDMシステムが必要であることを認識しました。

Optarは、SOLIDWORKS EPDMシステムの導入後、ISO 9001の認定を更新できました。ISOの評価グループは特に注目すべき点として、文書管理と承認プロセスにSOLIDWORKS [EPDM]ソフトウェアを利用している点を挙げています。企業の文書を効率的に管理する上で、このシステムは強固な基盤となっています」