Pharmabotix、3DEXPERIENCE Worksを使用して設計をスピードアップし、顧客とのコラボレーションを改善

製薬会社は、自動化およびロボット工学技術を活用して、生産を合理化する必要があります。Pharmabotixは、こうした需要の高まりに応えることを目的に設立されました。スイスのスタートアップ企業である同社は、製薬業界向けのロボット工学および自動化の分野で主要な技術パートナーになることを目指しています。これにより、製薬会社は製品をより迅速かつ安全に市場に投入できるようになり、社会の福祉と健康に貢献できます。

CEO兼共同創設者のFabian Stutz氏は、2021年にPharmabotixを設立したとき、会社の成功を確実にするためには適切な設計およびエンジニアリング ツールが極めて重要であることに気づきました。製薬業界の規制要件では、安全で追跡可能なデータおよび文書の管理が求められています。Stutz氏は、設計にSOLIDWORKS®の力を利用し、コラボレーション、コミュニケーション、データ管理ソリューションの簡素化に3DEXPERIENCE® Worksポートフォリオを利用する際に正しい選択をしたと確信しています。

Pharmabotixは、SOLIDWORKSと3DEXPERIENCE Worksを実装することで、設計所要時間の20～30%短縮、規制要件への対応、顧客とのコラボレーションの促進、革新的なVialProバイアル充填製品ラインの発売を実現しました。 

「製薬業界は、処方薬および市販薬の製造および包装に使用されるすべての生産施設の設計に関するリビジョンおよび文書の管理の証拠を提供する厳格な義務を負っています」とStutz氏は述べています。「3DEXPERIENCEプラットフォームを使用して、拡張可能な中央ポータルをクラウド上に構築することで、データ シートを含むすべての部品やアセンブリを安全に保存し、利用できるようになりました。また、データのセキュリティは、2要素認証とデータ暗号化により確保されています」

Pharmabotixの初期の製品開発作業には、VialPro製品ファミリーが関わっていました。これは、液体バイアルまたは固体バイアル充填ライン用に特別に設計された製品ファミリーで、主要容器の取り扱いに関連する課題に対する堅牢なエンドツーエンドの自動化ソリューションを提供するものでした。「当社は、3DEXPERIENCEプラットフォームとそのアプリケーションを開発工程全体にも、新製品の組み立てと試運転にも使用しました」とStutz氏は語っています。

さらに、Pharmabotixは、3DEXPERIENCEプラットフォームが製品開発ワークフローを定型化し、開発チーム間でのコラボレーションとコミュニケーションを促進することで、より優れた製品を開発できるようになる点も評価しています。「事前に定義されたワークフローによりタスクが割り当てられますが、プロジェクトの進捗状況はカスタマイズ可能なダッシュボードを使用していつでも確認できます」とStutz氏は説明しています。

Pharmabotixの製品開発工程では、3DEXPERIENCEプラットフォームにより、コラボレーションとコミュニケーションの新たな可能性も完全に開かれました。「お客様と緊密にコラボレーションして製品を開発することで、当社のシステムの設計と機能は競争上の優位性を得られるようになるでしょう」とStutz氏は言います。

さらに次のように続けます。「3DEXPERIENCEプラットフォームでは、ビジネスの成長に合わせて予測可能なコストで規模を変更できる開発環境を構築できます。クラウドベースのプラットフォームでは、バックアップ、アップデート、その他の管理タスクが自動的に実行されるため、こうしたタスクのためにIT投資やコストを追加する必要はありません」