Challenge
同社のリサイクル装置や文書シュレッダーの電気システム設計において、効率を高め、部品表(BOM)と図面の不一致を解消する。
Solution
SOLIDWORKS Electrical Schematicsを既存のSOLIDWORKS Premium機械設計環境に追加する。
Results
- 電気BOMの作成時間を5日から4時間に短縮
- 電気パネルの設置面積を10%縮小
- 回路図のミスを最小限に抑制
- ワイヤやケーブルの自動配線によってさらなる時短が見込まれる
同社のリサイクル装置や文書シュレッダーの電気システム設計において、効率を高め、部品表(BOM)と図面の不一致を解消する。
SOLIDWORKS Electrical Schematicsを既存のSOLIDWORKS Premium機械設計環境に追加する。
Shred-Tech®は、移動式と固定式のシュレッダーおよびリサイクル システムの設計・製造で世界をリードする企業です。さまざまな国や地域に5,000以上の同社シュレッダーおよびリサイクル システムが導入され、エンジニアリング イノベーション・品質・サービスに対する同社の取り組みが世界中で高く評価されています。プラスチック、金属、木材、建設廃材、家電、タイヤ、医療廃棄物、植物性廃棄物、電気電子機器廃棄物、事務用紙の破砕において数千社の顧客を支えてきました。カナダのオンタリオ州ケンブリッジに本社を構え、米国ノースカロライナ州、英国、タイに部門を展開し、英国、オーストラリア、日本の代理店と提携しています。
1980年の設立以来、Shred-Techは最新の設計・製造技術を活用してイノベーションを促進しています。たとえば、1980年代初めに移動式の文書シュレッダートラックを導入して文書破砕処理業界に革命を起こしました。これにより、同社は急成長を遂げ、世界最大手のシュレッダートラックメーカーになっています。
Shred-Techは、イノベーションへの取り組みに合わせて、何年も前に開発プラットフォームをAutoCAD® 2次元設計ツールからSOLIDWORKS® 3次元機械設計システムにアップグレードしました。しかし、同社の制御エンジニアリンググループ リーダー Rob Taylor氏によると、機械設計部門はSOLIDWORKS機械設計ツールを使用して成果を上げていましたが、電気設計者はAutoCAD Mechanicalツールで製品の電気パネルの回路図を作成するのに苦労し、時間、精度、コストの問題につながっていました。
「私がこの会社に入ったのは、電気回路図の開発の合理化をサポートするためです」と、Taylor氏は説明します。「社内では、電気回路図の開発でAutoCAD Mechanical図面作成ツールを効率的に使用できていなかっただけでなく、BOM(部品表)情報と図面の間に著しい不一致が発生していました。SOLIDWORKS Electrical Schematicsソフトウェアの導入を求められましたが、このパッケージは使用したことがありませんでした」
EPLAN®とAutoCAD Electricalのソフトウェアを使用したことがあるTaylor氏は、SOLIDWORKS Electrical SchematicsがShred-Techにとって最適なソリューションかどうか初めは確信を持てませんでした。「使用経験がなかったので、当初やや懐疑的でした」と、Taylor氏は回想します。「しかし、ある程度調べて、試しに使い始めてみると、経営陣の選択は正しかったと確信するようになりました。電気設計に関して、SOLIDWORKS Electrical Schematicsは最高です」
SOLIDWORKS Electrical Schematicsを導入したShred-Techでは、すぐに回路図設計と電気システムBOMの作成において生産性が向上しました。1週間を要していたBOMの作成が、わずか数時間で完了します。「SOLIDWORKS Electrical Schematicsでは、BOM情報の作成をスピードアップできるので、オーダー時間が短縮されます」と、Taylor氏は指摘します。
「SOLIDWORKS Electricalを導入する前は、BOMの作成に5日もかかっていました。すべての図面を仕上げてから手作業でBOMを作成しなければならなかったためです。」とTaylor氏は語ります。「SOLIDWORKS Electricalを導入したら、BOMを約4時間で作成できるようになりました。作業の所要時間が1週間から4時間に短縮されたプロセスは、合理化されていると言えます。また、簡単に使えるSOLIDWORKS Electricalでは、これまで上級レベルの設計者に求められていた作業を、初級レベルの設計者でもこなせます。」
SOLIDWORKS Electricalを導入する前は、BOMの作成に5日もかかっていました。すべての図面を仕上げてから手作業でBOMを作成しなければならなかったためです。SOLIDWORKS Electricalを導入したら、BOMを約4時間で作成できるようになりました。
SOLIDWORKS Electricalを導入したShred-Techでは、BOMと回路図の作成時間が短縮されたうえ、BOMと図面の内容の精度が格段に向上し、製品開発がさらに合理化されています。「SOLIDWORKS Electricalを導入する前は、回路図にもBOM情報にもミスが大量にありました」と、Taylor氏は振り返ります。
「SOLIDWORKS Electricalで過去のすべての回路図をやり直したところ、回路図と関連情報の精度が劇的に向上しました」と、Taylor氏は続けます。「電気パネルの開発では、以前は潜在的なミスを考慮してパネルを大きくするという過ちを犯していました。回路図の精度がかなり向上したことから、パネルのサイズを全体で10%縮小できるようになりました。設置する際の面積単価が下がるため、お客様のコスト削減にもつながります。」
Shred-Techでは、SOLIDWORKS Electrical Schematicsの導入成功を受け、統合機械/電気設計プラットフォームの利用に続き、SOLIDWORKS Premiumソフトウェアのワイヤ/ケーブル自動配線機能を活用して開発プロセスをさらに合理化することを計画しています。「SOLIDWORKS Electricalで時間と精度の問題を解決できたので、次は移動式製品ラインの大幅な改良時にSOLIDWORKS Premiumソフトウェアを使用してワイヤの配線やケーブル ハーネスの配置を自動化する予定です」と、Taylor氏は言います。
「SOLIDWORKSのような調和の取れたプラットフォームを機械設計と電気設計に利用すると、Routingなどの自動化ツールの活用といったことで、一層の効率化を進められます。そして、製品を絶えず改善し、迅速に市場投入することが可能になります」と、Taylor氏は述べています。