Challenge

新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴うロックダウンで浮上した課題を乗り越え、水や携帯品を消毒するためのUV-C LED技術を開発し、商品化する

Solution

既存の起業家向けSOLIDWORKS®インストール環境にクラウドベースの3DEXPERIENCE® Worksソリューションを追加する

Results

  • 製品開発コストを大幅に削減
  • 新型コロナウイルス感染症によるロックダウンの最中にリモート ワークとコラボレーションを推進
  • 3DEXPERIENCEプラットフォームを中心としたコラボレーション ワークフローを確立
  • 携帯品用のUV-C LED除菌装置を発売し、初年度に1,000台の売上を達成

Uvoji®社は、発光ダイオード(LED)から発生する波長の短い紫外線(UV-C)を画期的な殺菌方法として応用することを研究している水処理企業です。UV-Cは、化学薬品を必要とせず、非常に高い殺菌効果と殺ウイルス効果を持っており、処理に時間がかからないため、かなり前から有用な殺菌技術として使われてきました。

2020年初頭に新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生した際、同社は物理的なロックダウンを余儀なくされ、メンバーが離れ離れの状態でどのように製品の開発を継続するのかという危機に直面しました。そこでUvoji社は、起業家向けSOLIDWORKSプログラムに加入し、製品開発にSOLIDWORKS®の3次元設計、構造シミュレーション、流体シミュレーションの各ソリューションを使用することにしました。また、新型コロナウイルス感染症対策のロックダウンが施行される前から、クラウドベースの3DEXPERIENCE® Worksソリューションのベータ テスターも努めていました。

「クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームが、必要なデータ管理とコラボレーションの機能を提供してくれました」と、CEO兼テクニカル ディレクターのThomas Zunino氏は述べています。同社がSOLIDWORKSのインストール環境に3DEXPERIENCE Worksアプリケーションを追加することを選択したのは、パンデミックに伴うロックダウンのさなかに、手頃な価格で手に入るコラボレーション ソリューションだったからです。

 

Uvoji

 

完璧なタイミングで製品を発売

Uvoji社は、クラウドベースの3DEXPERIENCE WorksソリューションとSOLIDWORKSを組み合わせて使い、新しいUV-C LED表面殺菌装置を短期間で開発しました。パンデミックの中、2020年6月という、顧客にとってまさに最も有益なタイミングで製品を発売することができたのです。

リモートで仕事することになったものの、Uvoji社は3DEXPERIENCE Worksポートフォリオの安全で自動化されたデータ管理機能を使用して、製品を迅速に開発し、わずか1年で1,000台の売り上げを達成しました。

「リモート ワークを余儀なくされた頃は、まだ社内の組織と品質プロセスを作っている途中だったため、サーバーもPDMシステムもない状態でした(準備する余裕もありませんでした)」とZunino氏は振り返ります。3DEXPERIENCE Worksポートフォリオを使用したからこそ、どうすれば、リビジョン管理と安全なデータ管理を維持しながら製品を簡単に無理なく開発できるのかがわかったのです。

 

Uvoji

 

関連リソース

クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームが、必要なデータ管理とコラボレーションの機能を提供してくれました

Thomas Zunino氏
CEO/テクニカル ディレクター

勝利を呼び寄せる組み合わせ

Uvoji社は、3DEXPERIENCEプラットフォームを活用すると同時に、SOLIDWORKS Desktopの流体・構造シミュレーション ソリューションも活用して試作品作成の必要性を減らし、なおいっそうの時間節約とコスト削減を達成しています。

「SOLIDWORKSの流体・構造シミュレーション ツールは、3か月という厳しい開発サイクルの目標を達成するうえで非常に重要でした」とZunino氏は指摘します。「長期的には、SOLIDWORKSツールと3DEXPERIENCEプラットフォームの組み合わせを活用しながら、製品開発に関連するすべてのものをクラウドで安全に管理できることを目指して取り組んでいるところです」

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