Challenge

過酷な産業環境や混雑した場所で使用する高度な大気品質監視システムを、分散したチーム全体で迅速かつコスト効率よく開発する。

Solution

Collaborative Designer for SOLIDWORKS®、Collaborative Business Innovator、Collaborative Industry Innovatorを含む、クラウドベースの3DEXPERIENCE® Worksソリューションを導入する。

Results

  • 革新的な大気質センサーの開発を加速
  • データ管理に伴う多額のITハードウェアコストを回避
  • 開発ワークフローを合理化
  • データ管理とリビジョン管理の自動化を実現

成功に欠かせないリモート ワーク

2017年に設立されたVortex社は、製品の設計とエンジニアリングのためにSOLIDWORKSを導入しました。 しかし、先進的なスタートアップとして操業を始めた同社は、2020年初めにロックダウンに見舞われ、製品の開発を先へ進めるための方法を見つけなければなりませんでした。製品設計担当シニア エンジニアのBryce Davey氏は話します。

「新型コロナウイルス感染症が始まる前に、イノベーションの最先端に立ち続けるための方策として、製品開発をクラウドベースのプラットフォームに移行することを検討したことはありました。しかしクラウドベースのシステムが突如、製品設計をスケジュール通りに進めるための不可欠な存在となりました。つまり、リモートで使えてCADデータのやり取りができ、既存のCAD設計にも統合できる、クラウドベースの開発システムを速やかに導入する必要に迫られたのです」こうして、Vortex社は2020年にクラウドベースの3DEXPERIENCE Worksソリューションを導入しました。

 

路上で見かける、Vortex社が3DEXPERIENCE Worksで作ったデザイン

 

関連リソース

重要なのはデータ管理とワークフロー

「SOLIDWORKS 3D CADは3DEXPERIENCEプラットフォームとシームレスに連携するため、パンデミックの間も、自宅で勤務するチームメンバーはSOLIDWORKS CADデータにアクセスできます。また、リビジョン管理の自動化機能や、サーバー インフラを必要とせずにクラウドで作業できる機能も備えています」Davey氏はそう続けます。

Vortexは、わずか数日後には実稼働を始めることができました。独自のダッシュボードを作成できたおかげで、同社はワークフローの複製や合理化をすばやく行え、それによってリモート ワークの効率性も向上しました。

私たちがクラウドで直面した最大の課題は、データ管理でした。3DEXPERIENCEプラットフォームは、サーバー インフラやその管理に膨大なコストをかけることなく、この課題を解決します。

Bryce Davey氏
製品開発担当シニア エンジニア

「システムはセキュリティで保護されているため安全です。そこで唯一、気にしなければならないのは、誰がシステムにアクセスできるのか、ユーザーのアクセス権限をどう管理するかという点です。ベンダーやパートナーには必要なデータだけにアクセスするよう制限をかければ、作業の生産性が上がるのではないかと思います」とDavey氏は続けます。

 

Vortex社のプロジェクトで使われている3DEXPERIENCE Worksのスクリーンショット

 

将来を見据えて

Vortexは、3DEXPERIENCE Worksのソリューションを導入して以来、空気洗浄度モニタリング システムの次世代センサーの開発と量産化へ向けて進んでいます。「将来的には、設計変更指示の効率的な管理や、製造パートナー、アセンブリ パートナーとの効果的なコミュニケーションにも3DEXPERIENCEプラットフォームを活用しようと考えています」Davey氏は話します。「製品開発活動が拡大するにつれ、ビジネスの成長を支え、維持するために3DEXPERIENCEプラットフォームの利用率も上がるものと確信しています」

 

路上で見かける、Vortex社が3DEXPERIENCE Worksで作ったデザイン

 

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