Challenge
がんに対する放射線治療装置の動きが高度化す
るなか、人体と装置との衝突の予測が難しくなっ
てきた。治療日まで患者がいない状態で衝突有無
を確認するため、照射の最中にぶつかりそうだと
気付いた場合、治療中に放射線治療装置を一度
止めて患者の姿勢を直すのに時間がかかってしま
うだけでなく、患者にも負担がかかる。3次元干渉
チェックのシステム化は急務だった。
Solution
SOLIDWORKSをカスタマイズして「干渉チェック
ソフトウェア」を構築した。放射線治療科の先生が
たはCAD操作を一切行うことなく、照射ステップ
ごとに「ぶつかるかもしれない」「必ずぶつかる」と
いう2種類のリスクを正確に把握し、装置と人体
の3次元モデルの動きを画面上で目視できるシス
テムを作り上げた。
Results
- 放射線治療装置と人体との干渉を正確に把握して、衝突を未然に防げる
- 放射線治療装置と人体の衝突回避に要するデッドタイムを解消
- 効率よい干渉チェックのシステム化が、治療計画の意思決定を側面から支援