Challenge

エムケー精工社内の各事業部の設計・製造の各現
場では、ソフトウェアをそれぞれで採用し、デー
タ連携に課題が発生し、作業やコミュニケーショ
ン面で非効率な点が目立っていた。製品のライン
アップや機能モジュールが多岐にわたる洗車機に
おいて、2次元CADと紙図面での運用のみでは設
計の管理に無理が生じ始めていた。設計者は派生
機の流用設計に追われ、設計品質向上への取り組
みが十分に行えなかった。

Solution

まずSOLIDWORKSによる3次元設計を導入。2次元
CADメインから3次元CADメインでの設計へシフ
トさせた。その次の段階で、SOLIDWORKS PDMで
取り組み、設計データ一元化とペーパレスの取り
組みを本格的に開始した。さらに「SOLIDWORKS
Simulation」、「SOLIDWORKS Composer」、
「SOLIDWORKS Visualize」、など、SOLIDWORKS
ファミリー製品をフル活用しながら、企画から設
計、製造、保守まで、トータルでの効率化を狙
う。

Results

SOLIDWORKSによる3次元設計の浸透と、PDMに
よる設計データの一元管理を実現し、マスカス
タマイズ設計の効率化およびチーム設計を実現し
た。従来約1カ月かかった試作は、現在は最短で
中1日で行える。設計業務が大幅に効率化された
ことにより、創造性ある設計作業に時間を割くこ
とが可能になり、その結果として個性的かつ魅力
ある新製品の実現へとつながった。

納品先のスペースや仕様によって洗車機は大きさに制限があります。
その制約の中で、機構をいかに組み込んでいくか、いつも苦労してきたところです。さらに機能アップしていく
となると大変です。「SOLIDWORKS」は3 次元データなので、スペースや奥行が把握しやすく、設計している製品をイメージしやすい。
今回の新製品には過去にはなかった自由曲面の形状が加わっています。
SOLIDWORKS のサーフェスモデリングの機能は、サーフェスを扱うのが初めての私でも問題なく使えました

春原 崇氏
モビリティ&サービス事業 本部 M & S 開発部 設計―グループ