Challenge

  • 摘採機は曲面で構成されている複雑な形状の部品を多く使用しているため、設計の難易度が高い上に、それを2次元図面に表現することが難しく、時間と労力がかかっていた。
  • 風の挙動が目視では確認しづらく、何度も試作して実験するという非効率な設計プロセスが続いていた。
  • つくり上げた機械が想定した性能を発揮できるか検証する時期が限られているため、一発でテストを終わらせなければならないというプレッシャーがあった。
  • ベテランの経験と勘に頼る設計から脱却できず若手の早期育成が課題になっていた。

Solution

  • SOLIDWORKS CADによる設計。
  • SOLIDWORKS Flow Simulationを使ったシミュレーション。
  • SOLIDWORKS PDMによるデータ一元管理。

Results

  • 2次元図面への出力が容易に。板金、CAM機能で製造部の板金業務の効率化にも寄与。
  • 設計初期段階で風の流れや風速・温度分布を解析できるようになり、試作回数が半分以下に。設計リードタイムの大幅短縮につながった。
  • シミュレーション機能により技術の信頼性が向上。ビジネスの中心である製茶ラインの開発にも適用。会社全体の生産性向上を実現。

試作機を用いてトライアンドエラーを繰り返しながら設計を行う非効率な開発フローから抜け出せました

石川 弘高 氏
カワサキ機工株式会社 取締役総務部長