Challenge

自由曲面を扱うにはハイエンド3次元CADが不可
欠だが、ミッドレンジ3次元および2次元CADなど
の設計ツールが混在していたために、設計とその
後工程の効率化を課題としていた。

Solution

ハイエンド/ミッドレンジCADを用途によって使
い分ける「ハイブリッド運用」を決断。設計ツール
をコストパフォーマンスの高いSOLIDWORKSに
統一し、SOLIDWORKSでは対応できない機能
のみ、CATIAで補完する環境を整えた。同時に、
SOLIDWORKS PDM Professionalを導入し
データ管理を確立し、部品の共通化・規格化も推
し進めた。

Results

  • ツールの統一、設計および運用ルールの見直しにより、2014年前半の設計工数と比較し「2割減」を達成
  • 加工指示の重複作業がなくなり、CAMなど後工程の工数が削減
  • ハイエンド3次元CADのみを使用する場合と比較し、導入およびランニングコストともに6割削減し、統一環境を整備

「デザイン性が高く、美しい自由曲面を追求する自動車ボディシェルの製造ラインで、ハイエンド3次元CADとミッドレンジ3次元CADを組み合わせる設計のやり方は、まだ挑戦を始めた段階だと思っています。SOLIDWORKSへの要望もたくさんあります。わたしたち自身も、さらに工夫し、試行錯誤を続け、工数削減効果の高い設計手法を確立していきたい」。

村田浩一氏
株式会社高津製作所 W事業部ヘム設計課課長