52 Sounds社、ミュージシャンのパフォーマンスを支援

音楽テクノロジー プロバイダーはSOLIDWORKS 3D CADを利用してモジュール式ギター ペダル ボード システムを作成し、楽器を簡単に管理、拡張、輸送できるようにプロ ギタリストをサポートしています。

課題

音楽とエンジニアリングへの情熱を一つに結実させるために、革新的なモジュール式ギター フット ペダル システムを始めとする製品を迅速に開発し、プロ ミュージシャンの日々のパフォーマンスに貢献する。

解決策

SOLIDWORKS for Startupsプログラムの一環として、3DEXPERIENCE Works製品開発ソリューションを導入する。

結果

  • モジュール式ギター フット ペダル システム(特許出願中)を開発
  • シミュレーションでモジュール式ギター フット ペダル プラットフォームを検証
  • 3Dプリントで製造コストを削減
  • クラウド内のコアを使用してシミュレーションのパフォーマンスを向上

ニューメキシコ州に拠点を置く52 Sounds社の創設者Akash Dighe氏は、宇宙船のソーラー パネルから、レーシング カー、高エネルギーレーザー システムまで、先進的なハイエンド システムのエンジニアリングに関わる企業の機械エンジニアとしてそのキャリアをスタートさせました。Dighe氏は、昼は複雑なシステムを設計し、夜には音楽アーティストAKASHとしてステージで演奏していました。同氏が、自身のコアな情熱をプロとしてのこだわりに結実させることができると気づいたのは、本業を辞め、コンサート ツアーに出た2023年のことでした。2024年1月に52 Sounds社を設立し、ミュージシャン、プロデューサー、製品開発者、機械エンジニアとして活躍しています。

ニューメキシコ州に本拠を置く52 Sounds社の創設者Akash Dighe氏

精度が重要

高校から大学、就職先まで、SOLIDWORKS®設計ソフトウェアを使用してきたAKASH氏は、会社の設立前に、すでにいくつかのコンセプトに取り組んでいました。音楽機器製品の開発にSOLIDWORKSを選択したのは、そのソリューションに精通し、成功した実績があったからです。さらに、52 Sounds社がSOLIDWORKS for Startupsプログラムに認定されて、SOLIDWORKSと

製品開発ソリューションのExpandedポートフォリオを無料で利用できるようになりました。AKASH氏は次のように説明します。「以前は他のCADシステムを使用していましたが、SOLIDWORKSに匹敵するものはありません。SOLIDWORKSの方がはるかに正確です。SOLIDWORKSが3Dプリンタと連動できる点も評価しています。[自社製品にとって]重要な製造方法です」AKASH氏は、3次元CADとシミュレーションにSOLIDWORKSを使用して、モジュール式のフット ペダルとペダル ボードを考案しました。これにより、新しいペダルを簡単に増やすことができます。

モジュール式ギター フット ペダル システム

ギタリストは舞台上でフット ペダルの並びを調整し、楽器の音を変えます。こうしたペダルは、合板、板金などの下地の上に取り付けられることが多く、一般的にペダル ボードと呼ばれます。プレイヤーがペダルを増やそうとしたとき、特にボード上のスペースが不足している場合、ペダル ボードを組み立て直す必要があり、そうするとサイズが非常に大きくなり、扱いにくく運びにくくなる可能性があります。 

モジュール式ギター フット ペダル システム

関連リソース

音楽とエンジニアリングへの情熱を結実させるまで長くて苦しい長い道のりで、それをやり遂げるにはSOLIDWORKSツールが必要でした。

Akash Dighe氏

創設者、オーナー、機械エンジニア、プロ ミュージシャン

Infinity Pedal Moduleにはモジュール式のスライドとスナップイン式のカンチレバー ビームが採用されているため、プレイヤーはペダルとその基礎構造を簡単に増やすことができます」とAKASH氏は説明します。「ギタリストは、ペダル(パーツA)と基礎構造(パーツB)を接続し、それをボードに接続するだけで、ボードをすばやく簡単に拡張できます。この目標を達成するうえでSOLIDWORKSが大きな役割を担っています」

52 Sounds社、SOLIDWORKS 3D CADツールを活用

設計性能を検証

52 Sounds社は、SOLIDWORKS 3D CADツールだけでなく、SOLIDWORKS Simulationの静解析機能を利用して、モジュール式ペダルが設計どおりに動作することを検証し、確認しました。「ペダル ボードは、さまざまな体格の演奏者によって踏みつけられます」とAKASH氏は指摘します。「ツアー中、ペダル ボードはいろいろと酷使されます」そこで、個別に使用する際にも、接続して使用する際にもInfinity Pedal Moduleペダル ボード コンポーネントは剛性と構造的な安定性を備えている必要性があると常に訴えてきました。ツアー中にプレイヤーは安心してコンポーネントを使えるからです。

SOLIDWORKSの静的シミュレーションに加え、結果を迅速に得るためにクラウドの追加のコンピューティング コアを使用しました。試作品を迅速に作成する機能で開発を加速し、Infinity Pedal Moduleの耐久性を向上しました。AKASH氏は次のように話します。「この[Infinite Devices]製品の開発には、SOLIDWORKS Simulation ソリューションを最大限に活用します」

SOLIDWORKS Simulationを利用する52 Sounds社

3Dプリントで成果をあげる

AKASH氏は、カリフォルニア大学アーバイン校に在学中に製造ラボを運営した経験があったため、その経験を活かしてSante Fe Business Incubatorと提携し、Archimedes Fab Labを復旧し、稼動させました。52 Sounds社は3Dプリンタを使用し、従来の製造工程よりもコスト効率の高いモジュール式ペダルの製造をすでに始めています。

52 Sounds社、3DプリンタでSOLIDWORKS Simulationの設計をプリント

「民間のエンジニアリング契約を獲得したことで、当社は製造ニーズを自己資金で賄い、熱可塑性樹脂を材料とするInfinity Pedal Modulesの生産開始に向けて3Dプリンタを6台購入し、2025年5月に受注生産を開始しました」とAKASH氏は語ります。「音楽とエンジニアリングへの情熱を結実させるまで長くて苦しい長い道のりで、それをやり遂げるためにSOLIDWORKSツールが必要でした」

  • SOLIDWORKS for Startups
  • SOLIDWORKS Simulation
  • 3DEXPERIENCEプラットフォーム

SOLIDWORKSと3DEXPERIENCE Worksの詳細を見る

SOLIDWORKSソリューションについてご不明な点はありますか?

お客様とお客様のチームは、SOLIDWORKSソリューションによって、短期間で新しいアイデアを優れた製品に変えることができます。