Aniai社、SOLIDWORKSをクラウドに接続して設計ミスを50%削減

Aniai社は、ニューヨーク市に本社を置く、成長を続ける食品業界のスタートアップ企業です。AI主導のソリューションを活用し、レストランの効率性、一貫性、品質を向上させています。2020年に設立された同社の主力製品のAlpha Grillは、すでに高い需要があります。

Alpha Grillは、大量に出店されるファストフード チェーンが抱える数多くの問題に対処します。特に、キッチンにおける一貫性の確保と、接客を行う人手不足です。Alpha Grillは、リアルタイムの感覚フィードバックと高度なロボット工学を活用し、ハンバーガーのパティを完璧に調理し、同時に8つまで、1時間に200回まで調理することができます。

バーガーのパティをひっくり返したり、押し付けたりする繰り返し作業を自動化することで調理時間を短縮できるだけでなく、スタッフの身体的負担も軽減されるため、より重要な調理作業に専念できます。さらに、Aniai社は、各調理サイクルから学習して適応できる高度なAIアルゴリズムを統合し、各グリルの能力と性能をさらに向上させようとしています。

Aniai社の設計者は当初、SOLIDWORKS®、Onshape、NX、Fusion 360®、AutoCAD®などのさまざまなツールを製品開発に使用していました。 しかし、同社の急激な成長により、個人中心の手法から、より協調的なチーム指向の手法へと戦略を再考する必要がありました。

技術主幹のKangKyu Lee氏は、クラウドベースのモデリング、設計、シミュレーション、製造ツールのスイートの採用が、同社の重要な転換点となったことを強調しています。「当社の組織の規模と複雑さが急増したことで、効率的で全社的な管理システムの必要性がクローズアップされました」とLee氏は振り返り、断片化された製品開発環境から統合製品開発環境への移行を強調しています。

3DEXPERIENCEプラットフォームへのこの移行により、Aniai社の運用効率が大幅に向上しました。 Lee氏は続けます。「この移行により、部門間のコミュニケーションも容易になり、特殊な3次元CADプログラムを使用していないユーザーでも、Webベースのプラットフォームでモデル、図面、ドキュメントを簡単に共有できます」 

Aniai社の手法は、自社の業務を合理化するだけでなく、レストランにおけるサービスと生産性の向上にもつながっています。Alpha Grillは、北米の複数の主要ハンバーガー レストラン ブランドと、韓国のフランチャイズ7つで採用されています。500を超す先行予約があり、競争の激しい食品サービス業界において非常に有望な市場需要があります。

Lee氏は最後に次のように述べました。「当社は、コラボレーションを合理化し、サーバー構築コスト、時間的制約、セキュリティの問題などの懸念に効果的に対処できるソリューションを求めていました。クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームは、こうした問題を完全に解決できる能力で際立っていました。今回の選択は、当社の進化における意義深いマイルストーンとなりました。ダイナミックで、成長を続ける当社の業務ニーズに完璧に適合しています」