FOCUS-ONは3DEXPERIENCE SOLIDWORKSを使用してフロー製品を革新

FOCUS-ON（Flow Optimized Control Using Sensors）は、測定機器の専門知識を持つ企業であるKROHNEと、制御バルブ メーカーであるSAMSONの、両方の専門知識を活用した合弁会社として設立されました。その結果生まれたのが、化学および石油化学、食品および飲料、水および廃水、一般的な装置、その他の産業向けのスマート バルブ装置です。

オランダ、ドルトレヒト市を拠点とする同社の主力製品が、FOCUS-1です。これは、球状制御バルブ、圧力センサー（2つ）と温度センサー（2つ）、流量計、オンボード コンピューターが1つのデバイスにまとまった製品です。FOCUS-1は、装置産業初の完全一体型マルチ パラメーター フロー制御・測定装置です。革新的な手法によって制御バルブ本体内に超音波変換器を統合し、液体体積流量を正確に測定します。

研究開発チームは、FOCUS 1の機能を完全なものにすることに継続的に取り組んでいます。装置は徹底的なテストを行ったのち、お客様の現場で本領を発揮します。FOCUS 1は1台4役のソリューションであり、装置とデバイスのデータを分析して産業用IoT（IIoT）を活用することでフロー制御の状況に変化をもたらし、エンド ユーザーにプロセスに関するより深いインサイトを提供します。

3DEXPERIENCE® SOLIDWORKS®を使用することで、FOCUS-ONはスマートな接続バルブのモジュール式3Dモデルの作成が可能になります。これにより、チームはソリューション機能をさらに拡張できます。
「課題の1つは、インダストリー4.0が目の前に迫っていることです。3Dモデルから始め、そのモデルを使用して作業します」と、管理ディレクターのAndr é Boer氏は述べています。「3DEXPERIENCEプラットフォームとうまく連携するのです」

「3DEXPERIENCEプラットフォームには、明らかな利点が2点あります」とBoer氏。「1点目は視覚的な側面で、2点目は、モジュールとして構築できる点です。さらにもう1つ、最新情報にいつでもアクセスできる点も挙げられます」

同社は、世界中の製造設備を利用して現地で新製品を組み立てることで、事業拡大を図ろうと考えています。3DEXPERIENCE SOLIDWORKSは、この拡大をさまざまな面で実現するのに役立ちます。Boer氏は次のように述べています。「当社はデータを生成し、お客様と共有することで、スマートインダストリーへの道を歩み出そうとしています」
 

FOCUS-ONは、センサーを使用してフロー最適化制御を革新することで、装置産業に革命をもたらしています。これは、フロー制御のバルブとセンサーを統合して、フロー、温度、圧力を測定する画期的なアプローチです。この革新的な技術により、装置とデバイスのパフォーマンスに関して優れたインサイトを創出することができます。

迅速な開発と技術革新、最新の情報へのアクセス、世界中の複数の製造拠点のどこからでもチームが作業できるようになるコラボレーション アプリケーションにより、FOCUS-ONはすべての関係者を同じ環境の中で連携させることができます。同社は世界各地で事業をさらに拡大しており、それを実現するために、3DEXPERIENCEプラットフォームの柔軟性に期待しています。