視覚的な製品構成機能をWebサイトに追加し、オンラインで納屋(小屋)のコンフィギュレーションの注文をサポートできるようにし、オンライン ショッピングの使い勝手を向上させる。
SOLIDWORKS Sellオンライン製品コンフィギュレーション ソリューションを導入し、既存の3次元データを活用する。
裏庭の納屋(小屋)には、基本的な実用本位の構造から魅力的な小型の家まで、園芸や鉢植え、レクリエーションなどそれぞれの目的に応じていろいろなタイプがあります。The Posh Shed Companyが手掛けている分野は、後者のタイプの装飾的な建物、つまり住宅を補う美しい納屋(小屋)です。
The Posh Shed Companyは、英国に本社を構えるPlaychildren Ltd.の子会社で、各種のコンフィギュレーション可能な裏庭小屋や庭小屋の設計、製造、建築を行うほかに、カスタム設計の特注サービスも提供しています。「The Chelsea」、「The Ludlow」、「The Gothic Shed」のようなユニークな美しい納屋の設計を手掛けており、多数のオプションと建築仕上げ（贅沢さのグレードに応じて、贅沢、非常に贅沢、目を疑うほどに贅沢、など）で構成されている各種の納屋(小屋)を建築しています。小屋のモデル数と小屋の建築仕上げレベルの範囲を組み合わせると、途方もない数の組み合わせの構成が可能になります。セールスおよびマーケティング マネージャであるJessica Pritchard氏によると、小屋のコンフィギュレーション プロセスを効率化し、顧客にとってのオンライン ショッピングの使い勝手をよくするために、The Posh Shed Companyはオンラインの製品コンフィギュレーション ソリューションを探し始めました。「過去には、顧客が電話越しに自身の小屋の構成を指示するのが一般的でしたが、時間がかかり、視覚的に参考になるものがすぐに提供できませんでした」とPritchard氏は説明します。「カスタム コンフィギュレーションの納屋(小屋)をWebサイト上でリアルな3次元で表現する方法をいろいろと探していました。それが実現できれば、顧客は自身の小屋の構成をみて対話処理で決め、自身の選択したデザインがどう見えるのか瞬時に視覚的に確認できます。
Webサイトにコンフィギュレーション機能を追加すれば、時間を節約し、顧客のオンライン注文の使い勝手もよくなりますが、それ以外にも小屋の販売をもっと拡大するという効果も望めました」と述べています。同社が最初に探し当てたオンライン コンフィグレーション ソリューションは、Pritchard氏の弁では「値の張った」サービスでしたが、最終的には、Dassault Systèmes SOLIDWORKS Corp提供のSOLIDWORKS Sellオンライン製品コンフィギュレーション ソリューションに行き着きました。「当社はSOLIDWORKS を使って、小屋を設計していましたが、SOLIDWORKSのブログを見て、SOLIDWORKS Sellは非常に適応性が優れているとの認識に至りました」とPritchard氏は振り返ります。
The Posh Shed CompanyはSOLIDWORKS Sellオンライン製品コンフィギュレーション ソリューションを導入することを決めました。費用対効果が優れていることと、SOLIDWORKSの設計データとの相性がよく、SOLIDWORKSアプリケーション プログラミング インタフェース（API）を介して統合できることが決め手でした。また、SOLIDWORKS SellはWebベースであり、専用のハードウェアが不要であるため、ITコストを低減することもできます。「当社は、自分たちの特性に合った機能をいくつか追加するために、SOLIDWORKSの開発チームとAPOとの間で直接、やり取りをしました」とPritchard氏は述べています。
SOLIDWORKS Sellの導入により、製品構成プロセスと注文プロセスが対話処理になり、顧客にとって楽しくストレスのない使い勝手になったことで、さらなる販売に役立っている。
SOLIDWORKS Sell搭載のオンライン コンフィギュレータは、2018年の中頃からThe Posh Shed CompanyのWebサイトで稼働し始め、顧客からの問い合わせから発注までの時間が短縮するのを実感するようになりました。その結果、キャッシュ フローが改善されました。The Posh Shed CompanyのWebサイトの閲覧者のほぼ10%が、今やSOLIDWORKS Sell搭載のオンライン コンフィギュレータを使用する潜在的な顧客となっています。最初の6か月間に、SOLIDWORKS Sellを使用した多数の小屋を販売し、顧客はクレジット カードで直接代金を支払いました。その後、電話で多数の注文が入ってきました。「SOLIDWORKS Sellのコンフィギュレータは当社のコンテンツ管理システム（CMS）とリンクしており、SOLIDWORKS APIを介してStock Keeping Unit（ストック・キーピング・ユニット）を生成し、それぞれの小屋コンフィギュレーションの注文に応じて、その時点の価格設定情報を提供します」とPritchard氏は指摘します。「このような機能があるため、顧客は販売員に相談しなくても、小屋のコンフィギュレーション、注文、購入を行うことができますが、必要があれば従来通り当社に問い合わせることもできます」
SOLIDWORKS Sellにより、The Posh Shed Companyは数万通りに及ぶ小屋のコンフィギュレーションの組み合わせを人手を介さずにサポートできます。「当社はいろいろなレベルのコンフィギュレーションを用意しており、たとえばコンフィギュレーションの中にコンフィギュレーションを含めています」とPritchard氏は説明します。「たとえば鉢植え小屋の場合、5種類の標準サイズ、3種類の屋根のオプション、6種類の色の選択肢があります。もちろん、窓の配置、扉の配置、ドアの蝶つがいについても各種類が用意されています」と補足します。「モデルごとのオプションの可能な組み合わせは、数万通りまでは行かなくても数千通りはあります。モデル自体の数は12種類くらいです」
The Posh Shed CompanyのWebサイトにSOLIDWORKS Sellオンライン製品コンフィギュレータを追加したことにより、小屋のオンライン ショッピングの使い勝手は飛躍的に向上しました。「SOLIDWORKS Sellにより、顧客が自身の好みに合わせて構成を選べるようになり、選んだ小屋がすぐにレンダリングされ視覚的に表現されるようになりました。また、選択を決定する前に他の構成と比較することもできるようになりました」とPritchard氏は強調します。「このサービスにより、当社の設計者は確かに顧客向けにレンダリングを作成する必要がなくなりました。しかしここでもっと、重要なことは、顧客に視覚的なフィードバックを提供できることになったことは、購入プロセスを容易にするうえで非常に大切です」とPritchard氏は続けます。「SOLIDWORKS Sellの導入により、製品構成プロセスと注文プロセスが対話処理になり、顧客にとって楽しくストレスのない使い勝手になったことで、さらなる販売に役立っている」
