設計の課題に直面
Schultz氏は自身の2次元図面をどのようにしていきたいのかについて同社の設計チームに説明し、CAD設計者がそれを3次元で設計します。「SOLIDWORKSなら、このプロセスがきわめて簡単かつ迅速なものになるため、私たちはその他の多くのことができるようになります」と、Schultz氏は熱く語ります。「SOLIDWORKS Simulationを使用することで、アセンブリを仮想的に構築してデジタルでテストし、問題点を検証できます」
VF(Versa Foot)2の設計に関する課題の1つは、コンパクトな設計でありながら強力なものにすることです。VF2は、動的な負荷として、約230kg以上の圧力に耐えなくてはならない場合があります。ほかにも、Moto Kneeの独自のトラック ローラー システムの設計にも課題があります。「基本的に、この衝撃で約5cmの移動があった場合、それを膝関節で130度の動きに変換する必要があります」と、Schultzは述べています。
SOLIDWORKSにより、BioDaptの社員はオフィスにいても外出中でもコラボレーションできます。これはSchultz氏にとって当たり前の状態です。「設計プロセスを常に進めていくためには、移動中であっても、このようなファイルを送受信できることがとても重要です」
他の人々のために扉を開く
Schultz氏の妻であるSaraは、BioDaptの補装具を初めて装着する多くのお客様を見てきました。「彼らの表情は一気に明るくなります。好きなことができるようになるからです」そのような人々はSchultz氏にこう言います。「あなたは私の人生を変えてくれました」
2018年のパラリンピックでは、BioDaptの補装具を着けたアスリート9人がスノーボード競技で表彰台に上がり、合計11個のメダルを獲得しました。
「私にとっても社員にとっても、本当に誇らしい瞬間でした」とSchultz氏は言います。「自分がメダルを獲得することも嬉しいですが、他の多くの人々に好影響を及ぼせることは、本当にかけがえのない経験です」
Schultz氏は、自社の補装具にさらなる汎用性を持たせられるよう継続的に取り組んでいます。それらを装着する人々ができるだけ多くのスポーツやアクティビティを楽しめるようにしたいからです。現在、同社のMoto Kneeはスノーボード、スキー、サイクリング、オフロード バイク、ATV、ウェイト トレーニング、乗馬、およびウォーター スポーツで使用できます。今後もできるだけ多くの人の役に立つためにBioDaptが研究開発を進めていくにつれて、使用できる範囲はさらに拡大し続けます。
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