Challenge

新たに出現したハイエンドの商業市場および住宅市場向けに、フラッシュ マウント式のシンプルな電気設備の開発を加速し、スタートアップ段階から生産および組織を全面的に成長させる段階に移行する。  

Solution

設計およびエンジニアリング用のSOLIDWORKS Premiumソフトウェアと、共同作業を容易にし、透明性の高いデータ管理を可能にするクラウドベースの3DEXPERIENCE Worksを組み合わせて使用する。

Results

  • 開発時間を30~40%短縮
  • 前四半期比で50%の成長率を達成
  • 製品の数を3倍に増強
  • ワークフローを定型化し、リビジョン エラーを解消

シンプルなコンセントや照明スイッチは、ZETRのディレクター、Garth Elliott氏が考案したものです。オーストラリアで電気工事請負業者として20年間働き、さまざまなタイプの商業向けプロジェクトや住宅建設に携わってきたElliott氏は、電気設備(特にハイエンドの建築ビル)の選択肢が不足していることに気づきました。そこで彼は、物理的な機能だけにとどまらず、表面と一体化し、繊細な細やかさを演出するフラッシュ仕上げのコンセントとスイッチを開発することを思いつきました。

 

ZETRベッド

 

関連アセット

電気設備設計の変革

Elliott氏は、2017年にZETRを設立し、電気の操作方法を、配慮が行き届き、見栄えがよく、触り心地のよい体験へと変えました。設計・製品担当マネージャーのJoseph Romano氏によると、この使命を達成するためには、製品ラインを大幅に拡張し、製造スループットを向上させ、製品開発ワークフローを定型化する必要がありました。

「ZETRに入社したとき、この会社ではAutodesk® Fusion 360™設計ソフトウェアを使用して設備開発を行っていました」とRomano氏は振り返ります。「Fusion 360をしばらく使用しようとしましたが、モデルの精度に関する問題があり、一部のモデルとスケッチが未定義のままになり、おまけにリビジョン管理の問題も発生していました。そこで、2021年6月にSOLIDWORKS® Premium設計ソフトウェアに移行することにしたのです」

 

ZETR製デバイス

SOLIDWORKSに移行するにあたり、確実にリビジョンを管理できるように、データ管理ソリューションの導入も必要になりました。同社は、サーバーを購入したり、PDM管理者を雇ったりしなくても、クラウドで透明性の高いデータ管理を実現できるため、クラウドベースの3DEXPERIENCE®プラットフォームの導入を決定しました。

より多くの製品をより速く

ZETRは、3DEXPERIENCE WorksソリューションとSOLIDWORKSソリューションを組み合わせて使用することで、定型的なワークフローを定義でき、不要な反復作業を回避し、プロセスを合理化できます「Fusion 360を使用していたときは、それぞれの設計者が独自のやり方でプロセスを進めていました」とRomano氏は振り返ります。「ワークフローを標準化し、SOLIDWORKSの設計コンフィギュレーションの力を活用することで、開発期間を30~40%短縮し、比較的短期間で製品ラインを3倍に増強することができました。これは、全員が同じプロセスに従い、次のステップが何かを把握しているためです」。ZETRでは、作業の効率化、製品ラインの拡大だけでなく、内部設計の反復作業、サプライヤーやメーカーとの間のなかなか進展しないやり取りも減少しています。

成長に向けた準備

ZETRは、SOLIDWORKSと3DEXPERIENCE Worksソリューションの導入以来、前四半期比で50%成長しています。

「製品開発チームは現在、SOLIDWORKSと3DEXPERIENCE Worksソリューションを効率的かつ効果的に使用することができます。世界共通規格の設定によって新しい電気設備や交換用設備が必要になりますが、それらを世界に供給するチャンスを生かせるよう研究開発を進めています。また、我々が国際的な企業へと成長するのに合わせて開発・生産体制も強化できるよう、製品開発チームに必要なツールを提供しています」とRomano氏は言います。

SOLIDWORKSと3DEXPERIENCE Worksソリューションを組み合わせて使用することで、定型的なワークフローを定義できるため、不要な反復作業を回避し、プロセスを合理化できます。ワークフローを標準化し、SOLIDWORKSの設計コンフィギュレーションのパワーを活用することで、開発期間を30~40%短縮し、比較的短期間で製品ラインを3倍に増強することができました。これは、全員が同じプロセスに従い、次のステップが何かを把握しているためです。

Joseph Romano氏
設計・製品担当マネージャー

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