課題
設計のたびに莫大な時間と反復作業が必要になる試作品作成の回数を削減。設計の基本的な方針は、主にこれまで社内で実現した結果をベースとしつつ、できるだけ無駄を省き、コストを抑えること。
ソリューション
3DEXPERIENCE® Worksのコラボレーション、データ管理の各ソリューション (Collaborative Designer for SOLIDWORKS®、Collaborative Industry Innovator、Collaborative Business Innovator、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS Premiumを含む) を追加する。
結果
- 研究開発の取り組みの加速
- ファイルの追跡、フリーズ、リリースの効率が向上
- 開発時間を大幅に短縮
- 物理的な試作品にかける時間を短縮
CEOのSam Miller氏は、従来のように各部の筋肉を別々に鍛えるのではなく、革新的なレジスタンス トレーニングおよびストレングス トレーニングのアプローチを通して動きを最適化するための、インテリジェントでネットワークに接続されたフィットネスおよびリハビリ ツールを製作することを目指し、2015年にProteus Motion社を設立しました。Proteus®システムは、それ1つでスポーツ科学ラボのような製品です。従来のラボで20種類の機器を使用して3時間かかっていた作業をわずか5分で行うことができます。
Miller氏は、オールラウンド タイプのアスリートとして長年にわたってスポーツを経験してきました。リハビリの世話になることもたびたびでしたが、脚部のリハビリにかかる時間が無駄に長くかかっていたため、効率の悪い機器や客観的なパフォーマンス データが得られないことへのいらだちが募っていました。「典型的なフィットネス機器の直線的なエクササイズは、実際の人間の動きを表したものではありません。私たちの動きはすべて3次元的なものです」とProteus Motion社ハードウェア エンジニアリング担当ディレクターPaul Vizzio氏は説明します。
Miller氏は、自分のコンセプトと製品がフィットネス分野のニーズを満たすと確信していました。しかし、Proteusシステムを設計して形にし、手頃なコストでのアセンブリと製造につなげるためには大きな課題がありました。小規模なスタートアップ企業であった同社は、オープンソースのCADプログラムを使用して概念実証を開発し始めましたが、すぐに高い基準を満たすCADソフトウェアが必要であることがわかりました。
時間とコストを節約
Proteus Motion社では、特にファイルの命名と保存の仕方が混乱し、ファイルにアクセスできないという問題を抱えており、これが生産性を低下させていました。「ファイルを見つけて開くだけで、非常に手間がかかっていました」とVizzio氏は振り返ります。しかし、3DEXPERIENCE SOLIDWORKS®を導入した後はこの状態が大幅に改善されました。「このプラットフォームでは、あらゆるファイルに簡単にアクセスできるので非常に便利です。スマートフォンでもタブレットでも、どこにいてもファイルにアクセスできます。3DEXPERIENCEプラットフォームにより大幅に効率が改善され、満足しています」
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このプラットフォームでは、あらゆるファイルに簡単にアクセスできるので非常に便利です。スマートフォンでもタブレットでも、どこにいてもファイルにアクセスできます。3DEXPERIENCEプラットフォームにより大幅に効率性が改善され、満足しています
3DEXPERIENCE SOLIDWORKSを使用することで、Proteus Motion社は特にリビジョン サイクルにおいて効率性を大幅に向上させ、研究開発コストを削減することができました。「このプラットフォーム導入後、BOMのコストを4分の1に削減できました。かつての4分の1にコストを削減できたのです」とVizzio氏は話します。「実際のアセンブリの観点からは、1つのProteusシステムのアセンブリにかつては2週間かかっていましたが、今では3時間に短縮できました」
Vizzio氏は次のように続けます。「商用フィットネスの場合、すべての耐荷重部品に対して、安全係数を6倍に設定することが求められます。これは、他の業界と比べると非常に高い安全係数です。このようなケースには有限要素解析 (FEA) がどうしても必要になります。3DEXPERIENCE Works SimulationにはFEAが組み込まれており、フレーム、シャフト、プーリー、ベルトの各構成部品を1つずつ、何千とは行かないまでも何百回もFEAでテストしました」
Proteus Motion社は、特許取得済みの3次元抵抗と3次元測定を使用して、スポーツの動きと人間の力を正確に測定して強化するほか、最適化や回復にも役立つハードウェアとソフトウェアを製造し、初の商用フィットネス製品を実現しました。同社は、多数の取得済み、出願中の特許を保有するとともに、ユーザーから収集した1,000万件以上におよぶ独自のデータも保有しています。
すべての作業を1つのプラットフォームで
「リビジョン管理、製品ライフサイクル管理が含まれているのは、おそらく私たちにとって最も大きな事です。これらは3DEXPERIENCE SOLIDWORKSに統合されています。そして、シミュレーションを行い、レンダリングを行い、そのすべてを1つのプラットフォームに統合することは、私たちにとって大きな利点です」
Vizzio氏は次のように締めくくります。「当社は、人間の筋力の測定、記録、追跡の分野でゴールド スタンダードを生み出すことを目指しています。そのためには、信頼性、再現性、耐久性に優れたハードウェアが欠かせません。そのようなハードウェアを基盤として結果の出力、追跡、測定を行うソフトウェアを作成し、今後アスリートだけでなく、すべての人類のお役に立ちたいというのが私たちの願いです」
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