Challenge

  • COVID-19のパンデミックがもたらす市場機会に対応するため、ツール、電話機、タブレットなどの一般的な携帯機器を殺菌する紫外線殺菌テクノロジーを迅速に開発し商品化すること。
  • 石の塀で炭素を回収するシステムを構築、維持し、さらに他の農作業にも使えるロボット式ロック ファーミング システムを開発すること。

Solution

クラウドベースの3DEXPERIENCE®製品開発プラットフォームで機能する工業設計、機械設計、製品ライフサイクル管理のソリューションとして、SOLIDWORKS 3D Sculptor(xShapeアプリを含む)、SOLIDWORKS® 3D Creator(xDesignアプリを含む)、ENOVIA® Collaborative Industry Innovator(Lifecycleアプリを含む)を採用。

Results

  • デュアル ロボット式ロック ファーミング システムの研究開発をクラウドで実施
  • パンデミックによるロックダウン下においても ロボット開発を継続
  • ロボット式ロック ファーミング  システムの開発 を加速
  • 開発コストを大幅に削減
     

ヨーロッパの風景には石塀がたくさん見えます。アイルランドだけでも24,000マイルを超える石塀がありますNASKA Robotics GmbHは、気候変動の悪影響をくい止めるために大気中の二酸化炭素(CO2)を回収する革新的なロボット式RockFarmシステムの開発を目的として、欧州およびドイツ政府から資金を調達しました。

このロボットは、石の塀を構築し、二酸化炭素を吸収する岩石の粉を充填して、その岩石媒体が炭素で飽和したら塀を洗い流し、再び炭素を吸収する岩石の粉を充填します。さらに、他の農作業にも使用できます。

NASKAの設計チームの多くは、CADエンジニアではなく、ソフトウェア開発者です。彼らは、機械的な拡張によってロックファーミング作業を完了できるようにロボットをプログラムするコードを書いています。そのため、同社は使いやすい機械設計プラットフォームを必要としていました。

「使いやすくて、地理的に分散したチーム全体がクラウドのブラウザ内で操作できるような設計ツールが必要でした」NASKAのCEO、Tobias Brett博士はこのように述べています。「3DEXPERIENCE®プラットフォームの設計ツールを選択したのは、操作方法がSOLIDWORKS®に最も近かったからです」。NASKAは、3DEXPERIENCEプラットフォームの3D Sculptorと3D Creatorを採用しました。決め手となったのは、社内チームが求める工業設計、機械設計、ライフサイクル管理のニーズを満たしていること、そしてクラウドのWebブラウザで機能することでした。

 

3DEXPERIENCEプラットフォームを使用したNASKAの設計のスクリーンショット

 

関連リソース

時間とコストを節約する理想的なリモート設計ソリューション

2019年夏の開始時には予測できなかったことですが、クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームはNASKAにとって理想的なソリューションでした。このプラットフォームのおかげで2020年に生じたパンデミックによるロックダウン下にも同社は開発を継続できました。 

当社の設計ツールはブラウザで動作し、データ インフラストラクチャはクラウド上にあります。そのため、当社は一般的にスタートアップ企業が直面してきたハードウェアへの多額の先行投資を回避することができました。ワークフローの面でも、時間の節約という形でさらにコストが節約されています。CADの経験がない同僚ともすぐに作業を開始できます。誰かのところで作業が滞った場合は、その作業の一部をすぐに別のチーム メンバーに渡し、遅延を防ぐことができます。

Dr.Tobias Brett博士
NASKAのCEO
3DEXPERIENCEプラットフォームを使用したNASKAの設計のスクリーンショット

 

設計の進捗に応じたセキュリティの拡張

3DEXPERIENCEプラットフォームによってNASKAはセキュリティの調整と拡張も可能になりました。プロジェクトの開始当初、チームが概念調査を行っていた時期にはセキュリティを軽くしていました。設計の進捗に伴い、より厳格なセキュリティ プロトコルを使用することで知的財産を保護できます。

3DEXPERIENCEプラットフォームのおかげで、パンデミック下でも設計は中断しません。たとえオフィスが閉まっていても、チームは自宅で作業を継続できます」(Brett博士)

 

 

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